No.091 は、年明けにちなみ年賀状に関するトークからスタート。鶴瓶パパのイタズラによる「太郎君のおしめが真っ黒に」事件や、干支を描き方などがオープニング。座りトークに入っては、「上岡演劇祭の告知」と、十日戎での出来事。昭和天皇崩御による自粛ムードの中、すっごい有名人を見たお話。そして、鶴瓶ちゃんのハワイでのエピソード。せんだみつお一家とのふれあい。後半は、龍太郎師匠の熱弁「古い上品と新しい下品の戦い」について。ほか、結婚式の司会練習をしたり。
(筆ペンで、太郎君のチンチンに落書きしたパパ鶴瓶)――「 "太郎が、黒いオシッコしてる〜 !! " …行ったらオシメ真っ黒やん。俺も "変な病気もらった"思って。真っ黒けや、ビックリしたがな。近所の渡辺先生を呼びに行ってね。"これ! " って言うたら、先生も "こんな病気知らん"やて」
(丹波哲郎が、カケフ君の来世予想)――「子供のカケフ君に "お前は来世はウマだ" って、子供にそんなこと言うたんなよ! 可哀相に、生まれ変わったらウマなんねんて。ほんなら"僕なんにも気にしないもん" って、すごい気にしとんねん。"ほんならお前ウマなったら美味しい飼い葉やるわな"… "気にしないもん"って、すごい気にしとんねん」
(パーカー牧場を四時間見学した挙げ句…)――「で、ずーっと行ったらパーカーのオッサンの墓があって。墓参りさせられたんや。…俺、ウチの師匠の墓参りもしてへんねや。なんでそんな知らんオッサンの墓参りせなアカンねん」
(鶴瓶が松鶴の名前を継ぐ…?)――「また…そんな要らんこと言うたらモメまんねんウチ…。あの人マジやから…。仁鶴兄さん怒るがな!」
(世代の価値観というもの)――「僕らにとっての山口百恵というのは、なんでもない。どぶ板めくったら出てきそうな女や」
(6 月 6 日はオーメン。オーメン。街はオーメンだらけ)――「そのとき女の子産まれたらやっぱり(放送禁止)かな?」
(干支の絵を描けますか?)――「僕は龍太郎や。タツは任しといて。( 空中をキャンバスに指で絵を描きながら)眼ェ描くでしょう。こういくでしょう…(紙を引きはがす仕草で)はいっ、この紙いりませんかっ ?!」
(上岡演劇祭の賞金)――「日本の演劇祭の賞金で一番高いのが、紀伊国屋演劇賞とかいうて、あれが五十万円らしい。ウチはそれを上回ろうと。賞金、五十一万円!」
(ハワイ土産の恒例? …不思議な模型)――「砂浜が造ってあって、海岸があって、海がキラキラ光るようになってて、で、向こうにダイアモンドヘッドがあって、ここに 【努力】 かなんか書いてあんねん」
(宮崎県土産の恒例? …不思議な模型)――「例えば宮崎県なんかだと、フェニックスか何かの木があって、そこに青島とかね、日南海岸とか書いてあって、で、ここに立て札が立ってて、必ず 【努力】 とか書いてあんねんな」
(土産物を選ぶときの心理)――「神経のこまやかなモンは土産買えませんよ。土産買うてくるヤツは、神経の図太いヤツ。つまり "コレにしとこう、えーって喜ぶって! 何でも喜ぶヤツやから買うとけっ! " ……ノックさんや」
(写真のヘタクソと話術のヘタクソは同じ)――「スチール写真でもそうです。人間っちゅうのは欲深いでしょう。素人の話術と一緒。生まれて初めてワイキキの浜辺へ立つわねえ。初めてならハワイだという感動があるがな。真っ白な砂浜。そよぐヤシの木。遠くにはダイアモンドヘッド。見渡す限りの水平線。浮かぶヨット。綺麗な太陽。浮かぶ白雲。抜けるような青空。"キレイやな"っと思ってカメラ構えると、水平線も砂浜も入れて、ダイアモンドヘッドも、ヤシの木も入れて、雲も入れてパシャーッ! …こんな写真みてられへん。これが素人の話術。あれもこれもあれもこれも言いたい。せやなしに、海がキレイだとか、砂浜に寄せてくる水に洗われる貝殻がキレイなら、それだけ撮りゃええねん。パシャッ。次は、ヤシの木だけ逆光でパシャッ。ダイアモンドヘッドだけ望遠でパシャッ。で、三枚合わせて、ナルホドと。一枚一枚に価値が出てくるけど、全部入れようと思うやろ」
(上品な芸と下品な芸)――「話術でも芸術というのはすべからく無駄の排除。無駄をなくす。これが芸術として昇華してゆく。無駄をなくしていくと、芸として上品になる。形になる。するとこれが芸として確立する。だから、永続性が保たれる。ところがここに古い上品を破るために新しい下品が出てくる。新しいモンっちゅうのは常に下品なモンや。だからインパクトがある。ところがこれは永続性が乏しい」 , 「漫才なんかでいいますと、いとしこいし先生というのは実に無駄の排除。洗練された話術。形としてピシッとある、古い上品です。ところが、ダウンタウンやとか、例えば一時の紳助竜助やとか。のりお・よしおとか。あれは、インパクトはあるけど下品やねん。下品はインパクトはあるけど長持ちがせんがな。どうしても。長持ちをさすには、下品さを失わす、無駄を排除せなイカン。無駄を排除するうちにインパクトが失われる。ですから常に芸の世界というのは、古い上品と新しい下品の戦いなんです」
(今週のふるさと小包は、生きている車エビです)――「可哀相になあ…。もうすぐ死ぬんにゃでコイツら」
鶴瓶「俺はどう? 俺は」
上岡「例えば、さんまちゃんとかキミの場合は
下品をそのまま形に持ち込めた。
これは、テレビだからできた。
――つまり、"無駄が全部" やねん」
鶴瓶「…… (^^)
どういうこっちゃ "無駄が全部" って……」
上岡「 "無駄が全部" っていうのはリアリティがある。
例えば僕が三年前の話したら、
もう話の中でキチーッと固まってるがな」
鶴瓶「ほーぉ」
上岡「あれは忘れもしません。
昭和 60 年 10 月 16 日、午後 9 時 58 分!」
鶴瓶「そんなカッチリ言うからやがな……」
上岡「――これは、三年前やから言えるわけや。
あの神宮球場で、中西の投げた球。
これが阪神タイガース 21 年ぶりの
優勝を飾った一球でありました!」
鶴瓶「キレイに言えてるがな……」
上岡「ところがこれが、10 月 16 日の三日あとやったら。
――あの! 凄かった! おとつい!
昨日か? おとついや!
もうとにかく凄かったでんな!
えーと、あのー、神宮でね!
ほら、やりましたがな !! ――と、こうなる。
キミの場合、三年前・五年前・高校時代の話でも
あのー、ほれ、あれいつやったかなあ!
――と、リアリティがある」
鶴瓶「…… (^^) 」
1989年1月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |
1989年2月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 |
1989年3月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
1989年4月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 |
1989年5月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |
1989年6月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
1989年7月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
1989年8月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
1989年9月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
1989年10月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |
1989年11月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
1989年12月 |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |