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新銀河帝国/初期尚書

フランツ・フォン・マリーンドルフ伯爵
尚書・委員長

【ちょっと待ってね】
・ラインハルト時代の国務尚書。
・領民にも信望があった。
・誠実な君子人として知られる。
・どうやらカストロプ動乱後は体調を崩していたようである。

(しかし……あの二人うまくやれたのだろうか)

オスマイヤー
尚書・委員長

ラインハルト時代の内務尚書。かつては辺境にあって、惑星の開拓や地方警察制度の整備などにあたる。自分の才幹が正当に評価されないことを嘆くが、ラインハルトによって見出された。部下たるラングの専横を快く思わず、職権を犯されることも、官界の秩序を乱されることも嫌い、またオーベルシュタイン・ラング陣営に対抗するためケスラーと暗黙の連携を持った。

オイゲン・リヒター
尚書・委員長

ラインハルト時代の財務尚書。ブラッケの友人。ラインハルトから「社会経済再建計画」を任される。後に皇帝となるこの男の本心を見抜き、逆にこれを利用しての改革を目指した。僚友共々ラインハルトを心からは信じず、彼が反動化したときのために市民の意識改革を推進させようとしていた。ところで、実は彼らこそが共和主義者も共和主義者、世が世なら殺されている人材なのではないだろうか。

ブルックドルフ
尚書・委員長

ラインハルト時代の司法尚書。少壮の法律家。緻密な頭脳と厳正な政治姿勢を持ち、一検事から抜擢される。堅い倫理と秩序意識を持っていた。ベーネミュンデ自裁の一件からラインハルトの信頼も厚く、軍部独裁に対する司法省の立場を確立するという計算のもと、また、フェザーンに居場所を確保するため軍部のスキャンダル暴露に僅かながら同調した。しかしラングが相棒だったため不覚を演じ、彼によって名前を利用される結果となる。

カール・ブラッケ
尚書・委員長

ラインハルト時代の民政尚書。リヒターの友人。ラインハルトから「社会経済再建計画」を任される。後に皇帝となる青年の本心を見抜き、彼を「人気取りの名人」と当て付けた。命令のサボタージュすら考えた彼だったが、この時は僚友の言に従っている。改革を焦る様は余りに急進的で共和主義的、ラインハルトという主役が張り切っている以上は誰からの賛同も得られないだろう。酒が入りつつも、ラインハルトの戦争好きを非難した。それからも辛辣だが不当にあたらぬ批判を皇帝に続け、物おじせぬことオーベルシュタインに次ぐ。しかし社会政策の充実と民生面の向上には多大な功績を挙げた。

ゼーフェルト博士
尚書・委員長

ラインハルト時代の学芸尚書。彼の直接指揮によって「ゴールデンバウム王朝全史」の編纂は進められた。

ブルーノ・フォン・シルヴァーベルヒ
尚書・委員長

ラインハルト時代の工部尚書。政治的な構想力、行政処理能力、組織管理能力のうち二つを備え、最高級のテクノクラートとして認知される。「新王朝の社会資本と産業基盤を完全に整備して征服に続く経済的建設の時代を招来せしめること」と「帝国宰相の座に就くこと」を野心としてバリバリ職務にあたっていた。彼個人の人物像としては「天才肌」で、仕事に熱すれば部屋の散らかりなど気にしない。しかし尚書指名の際は自らの頬を打って現実を確かめる素振りをしたりと、意外とオチャメな面も持っていた。主君と同様に覇業を成さんと邁進していたが、「かつて人類が観たこともないようなもの」――ルーヴェンブルンの模型が到着した日、テロによって爆殺されてしまった。夢の実現のため帝国宰相の地位を望み、ラインハルトは死後もその才能を惜しんでいる。

ベルンハイム男爵
尚書・委員長

ラインハルト時代の宮内尚書。皇帝の結婚式に際して証人を勤め、過度の緊張から声と結婚証書を震わせた。ラインハルトから「卿が結婚するわけでもあるまい」と気遣われる。その他、ハッセルバックと並んでラインハルトの発熱とヴェスターラント因縁の暗殺事件の関わりを気に病んでいた。

マインホフ
尚書・委員長

ラインハルト時代の内閣書記長。マリーンドルフ伯を支える、少壮の官僚政治家。シルヴァーベルヒに次ぐ能吏といわれ、次代の国務尚書の候補。職務に忠実で、処理能力と判断力に富む。独創的な構想力の点では故人に及ばずとも、生きているだけ未来は明るい。ラインハルトの結婚式に際し、「皇帝の義父になる気分」を上司に訪ねた。

ハイドリッヒ・ラング長官
官僚・警官・公社職員

旧王朝における社会秩序維持局の局長。新王朝では内国安全保障局局長、後に内務省次官。この作品における終盤での悪役。仕事柄貴族たちの弱みを多く握り、また彼らとは異なり権力欲は強くとも金銭欲に薄かったため、かつては門閥貴族からも煙たがられていた。体制崩壊後はオーベルシュタインの前で自らの政治観を披瀝、ブラッケの弾劾もはね除け、内国安全保障局の設立にこぎ着けている。しかし「ロイエンタールほか皇帝の忠臣たちを共倒れにして皇帝を操る」という無駄に大きな野心を抱いていたところをルビンスキーに利用され、遂に無実の人間を陥れるに到ってケスラーから逮捕された。拷問に関してはスペシャリストで、それを武器に多くの共和主義者を屠ってきた彼だったが、それを自分自身に使われる事は堪えられなかったらしい。失神したまま処刑された。ちなみに家庭においては善良な夫であり優しい父親、福祉団体への寄付の習慣すらあったという。ミッターマイヤーから「シロアリ」と罵られ、ルビンスキーからも「痴人」と笑われた小悪党の彼だったが、このような裏設定が作られてはその人間味にも自ずと深みが出るというものである。

「ロイエンタールめはどうなったァ〜ッ !!」

グルック次官
官僚・警官・公社職員

ラインハルト時代の工部省次官。有能な官僚政治家。シルヴァーベルヒの補佐役として役職にあったが、彼の病欠時に事務を滞らせ、復帰後には苦心していた案件をサラリと処理された。尚書の並々ならぬ執務速度に口を開け、自信を失ってラインハルトに辞職を申し出るも、若き皇帝は彼を「恭謙にして自分自身を知る。それでよし」として留任させている。ラインハルトの構想としては、シルヴァーベルヒのような異才の力が必要になるのは創成期のみで、以降はグルックのような堅実な男に任せるのが良い、手に余る部分を民間に委ねるべきと考えていたようである。シルヴァーベルヒの死に伴い尚書へと昇格、就任後はルーヴェンブルンの開発再開を提言するがこれは一時退けられた。しかし、「皇帝が質素では臣下が余裕ある生活を送れない」と語りラインハルトをかすかに納得させている。

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