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自由惑星同盟/国父

アーレ・ハイネセン
政治家・指導者

共和主義思想家にして、自由惑星同盟・建国の父。政治犯の子孫としてアルタイル第七惑星で強制労働に従事させられていたが、ドライアイスの小舟を水に浮かべて遊ぶ子供たちにヒントを得て決意。星中に眠るドライアイスを用い巨大な宇宙船を作ると、新天地を求め決死の大脱出を敢行した。従う人々は40万人。氷の船を乗り捨てた後も帝国軍の追跡や航路上の難関は依然跡を絶えず、しかし彼は強力なリーダーシップでそれらを克服し、多くの同志を失って、遂には自身も事故により命を落とした。その遺志は友人・グエンキムホアへと受け継がれることとなる。彼の偉業は「長征一万光年」として、同盟人にとって半ば伝説となり、彼の名は首都の名に、彼の言葉「自由、自主、自立、自尊」は国家の理念に、彼の姿は巨大な像として、歴史上最高の偉人として人々に記憶されることとなった。「闇が濃くなるのは、夜が明ける直前」という言葉で同志達を励ましたというが、ヤンに到っては「誰でも言いそうなこと」と、彼を尊敬するが故にその偶像化を否定、それでも民主主義に奉じる者として、軍事独裁を破るのに国父と同じドライアイスを用いたのは皮肉といえば皮肉であろう。また出自と偉業、抑圧への抵抗という共通を思えばこそ、ラインハルトの命じた銅像撤去も、きっと彼はあの世で納得したに違いない。脱出に用いられた船はイオン・ファセガス号

グエン・キム・ホア
政治家・指導者

ハイネセンの友人にして、彼亡き後の指導者。老いて失明している。バーラト到達後は初代元首に選ばれながらもこれを固辞して公職には就かず、ハイネセン記念財団の名誉会長に就任したのみだった。指導者としてのみならず戦略家としても鋭く、帝国軍侵攻の危険を、「距離の防壁」という理由から「一世紀やそこらは」と否定すると、彼の予想通り以降一世紀以上にわたって敵が同盟領を犯すことはなかった。帝国との戦いを見越して建造された艦はハイネセングエン・キム・ホアカンジェンチュンガアコンカグアワシントンホワンフーラザルス

イオン・ファゼカス
一般市民・非戦闘員

アルタイル第七惑星において、強制労働に従事させられていた奴隷の子供。星中に眠るドライアイスの氷を削り、監視の目を逃れて小舟を作る遊びをしていた。ほんの他愛のない行為だったが、これを見たハイネセンは閃く。過酷な土地を脱する巨大な氷の船には彼、イオン・ファゼカスの名が与えられ、伝説となった。別の船へ移乗した後、その氷の船が蒸発する様はとても美しかったであろうと後の世の人々からも想像される。

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