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新銀河帝国/ロイエンタール艦隊/新領土総督府

オスカー・フォン・ロイエンタール元帥
軍幹部・高級将校 データ

■宇宙第三位の男
ロイエンタール艦隊の提督。後の統帥本部総長、そして新領土総督。同僚三人との決闘を通じてミッターマイヤーと知り合い、以降タッグを組んでは多くの戦果を挙げていった。この決闘騒ぎも原因は女性にあったといい、私生活ではその漁食家ぶりが知られる問題児。特技の「愛のない性交渉」は、ヤン艦隊の二人が知れば憤慨したか、鼻で笑ったろうか。それでも本分である戦闘においては全ての面で能力を発揮し、白兵戦ではカプチェランカでミッターマイヤーと奮戦すると、二人は「帝国軍の双璧」と賞賛され、後にあのシェーンコップとも互角以上に戦うという実力も見せている。そして本業たる艦隊司令官としては「冷徹な理性と強靭な自制心」によってラインハルト以上の統率力を誇り、キルヒアイスの死後はラグナロックの別働隊という名誉まで担うことに。大親征においては参謀長、彼とラインハルトの二人しか解らないような会話を艦橋で繰り広げ、天才・ラインハルトと互角たるを読者・視聴者に知らしめていた。また回廊の戦いの後は新領土総督としてハイネセンに入り、政治家としての才幹も披露している。軍人とは思えぬ手腕で旧同盟の政治腐敗を正し、銀河帝国最果ての地にローエングラム王朝の正義を広めるが、かつて陥れたリヒテンラーデ一族の女との関わりをきっかけに運命は急転すると、彼を危険視するオーベルシュタインと憎悪するラング、同盟のオーデッツ、ルビンスキーに地球教といった全ての反対勢力に包囲され、ラインハルトへの叛乱を企てざる状況に追い込まれている。後のユリアンの評価は「第三代あたりの皇帝ならば彼以上はいないだろう」というものだったが、彼は自らの矜持とラインハルトの敵を欲する心を埋めるため敢えて皇帝に叛き、激戦の末、親友・ミッターマイヤーとその連合軍を前に撃砕された。部下・グリルパルツァーの裏切りによる致命的な負傷後も治療を拒み、ハイネセンまで退くと、敗北を受け入れ、更に死をも覚悟した彼は、総督府にてトリューニヒトを射殺。そして次に訪れたのは、幼い息子とそれを抱える母親だった。人生最期の日にあって望まぬ客を受け入れてしまった彼は、朦朧とした意識の中でミッターマイヤーを待つ。しかし皮肉に満ち満ちた人生の幕引きに相応しく、とうとう一番会いたい男は間に合わなかった。 33歳で死亡。その後、剥奪された元帥号は返されている。
■♪トラウマだ〜ら〜け〜
親友・ミッターマイヤーとは反対に、幼児期の環境はかなり複雑で、彼が両眼の色の違う「ヘテロクロミア」だったため、浮気を疑われることを恐れた母によって眼をえぐられそうになったという。トラウマを植え付けられたことで成人後も女性を全く信じず、父の言葉「お前は生まれてくるべきではなかった」の反語を探し、「自分の生まれてきた理由」を知るため、とことんまで不器用な生き方を貫いてきた。その生き様はナルシストや自嘲癖というより、正々堂々としながらも「当て付け」に近いものだったと感じさせられる。すなわち、ラインハルトの覇道、ミッターマイヤーの異性への愛、ヤンの平和な世での生き方と、彼が認めた人間の生き方全てを容れることができず、野心に任せて結局一番短絡な、しかし一番彼らしい方法を選んでしまったのではないだろうか。艦隊旗艦はトリスタン。所属艦艇にシェーネベルク。非公式の座乗艦にマグデブルク

「昔からよく言う。虎の子を猫と見誤るなかれ、とな」
「誉められたと、思っておこう !!」
「ならば、お前も国を奪ってみろ」
「そうだ。同盟の猟犬か?」
「黙れ下種ッ !!」
「――迎撃ッ !!」
「たとうべきかな、マイン・カイザー」
「どうにもならんよ !!」
「度し難いな、我ながら」
「俺が言うのは可笑しいが、カイザーを頼む。これは俺の本心だ」
「人には相応しき生と――死を、か」
「世の中、案外バカが多いな……」
「もう少しだけ待っているがいい。望みが叶う。どうせなら俺も、女性の望みを叶えてやりたい」
「古代の、偉そうな奴が、偉そうに言った言葉がある。死ぬに当たって、幼い子供を託しうるような友人をもつことが叶えば、人生最上の幸福だ――と」
「俺には、もう殺される価値すら無くなったと見える」
(やれやれ、母親が去って子供が残る……お前は、父親に似すぎているようだ)
(だが、せめて俺の敬愛した極少数の人々には、より美しい死が訪れんことを)
「遅いじゃないか、ミッターマイヤー……卿が来るまで生きているつもりだったのに間に合わないじゃないか……。疾風ウォルフなどという大層な渾名に恥ずかしいだろう」
「マインカイザー、ミッターマイヤー……ジーク……死」

ハンス・エドアルド・ベルゲングリューン大将
軍幹部・高級将校 データ

【ちょっと待ってね】
・ロイエンタールをして「歴戦の勇者」と言わしめる。
・ロイエンタールの危険な言動を度々たしなめた。
・ノイエラント着任後はクナップシュタインらを差し置いて軍事査閲監の座に就き、総督の代理となった。

「功に報いるのに罰をもってして、王朝の繁栄があるとお思いなら、これからもそうなさいと !!」

ユリウス・エルスハイマー(ハイネセン総督府民事長官)
官僚・警官・公社職員

新領土総督府の民事長官。ルッツの妹の夫。内務省次官と民政省次官を短期間に歴任した優秀なテクノクラートで、ラインハルトの推挙によって高位に就く。ロイエンタールからも胆力の座った男として認められ、ノイエラントの暴動の際には「交通および通信体系を確保」とその守りを求め、これは叶えられた。また同盟市民によるグエンキムホア広場の記念集会の設定にも携わり、新領土における民事面の案件にはほぼ全てに指示を与えていたようである。ロイエンタールに多くの助言を施しつつも、その後起こった叛乱に際しては敢然と協力を拒否。義兄・ルッツの死に関する責任を問う度胸を見せ、叛乱への不参加を証明する文書を与えられると、敗退しての死の間際には新領土における政務と軍務の全権を委ねられている。オーベルシュタインらが訪れるまで現地に止まった。

ゾンネンフェルス中将
軍幹部・高級将校 データ

ロイエンタール子飼いの指揮官。第2次ランテマリオに参加、ベルゲングリューンと並んで最後までロイエンタールに随行した。彼の死後はミッターマイヤーに銃を向ける部下たちを一喝し、上官の親友たる青年元帥を、息絶えた上官の元まで案内している。頭に巻いた包帯が痛々しい。

アルフレット・アロイス・ヴィンクラー中将
軍幹部・高級将校

ウルヴァシーの治安責任者にして、同基地の司令官。能力と閲歴を買われて重責を担う。ロイエンタールを訪ねるラインハルトをもてなすが、その夜には翻って皇帝を殺そうとした。10億マルクもの懸賞金で部下たちを煽っていたが、反乱収拾後は行方不明。死体も見つからず、軍医のカルテでは麻薬中毒の症状があったという。イロイロとほのめかす要素が多いが、トドのつまりは地球教徒。事件後は消されるかしたに違いない。

シュラー提督
軍幹部・高級将校 データ

ロイエンタール子飼いの指揮官。クセのある金髪で豪奢な風貌の青年。ラグナロックで地位を得て第2次ランテマリオに参加、グリルパルツァーの反乱に巻き込まれ死亡する(凪さんのメールにより訂正)。艦隊旗艦はドンダーツ

ディッタースドルフ提督
軍幹部・高級将校 データ

ロイエンタール子飼いの指揮官。第2次ランテマリオに参加、ミッターマイヤー艦隊との戦いで負傷したのち投降する。

「ここは小官が食い止めます!閣下はハイネセンにお戻りになって、捲土重来をお計りください」

アレクサンデル・バルトハウザー少将
軍幹部・高級将校 データ

ロイエンタール子飼いの指揮官。勇将として知られる男。少数の兵で戦局が変わるというとき、ロイエンタールは好んで彼を用いた。際立った才幹や大兵力を指揮する器量こそないが、命令に忠実で戦場での働きを骨惜しみしない。回廊の戦いでは2400隻を率いてヤン艦隊の前に立ちふさがるが、ロイエンタールの目論見や虚しく作戦は失敗した。その後第2次ランテマリオにおいて、グリルパルツァーの反乱に巻き込まれ死亡する(凪さんのメールにより訂正)。

ハーネル提督
軍幹部・高級将校

ロイエンタール艦隊の指揮官。第2次ランテマリオに際してハーネル機動部隊を率いる。しかしグリルパルツァーの裏切りに巻き込まれ通信は途絶した。

シュムーデ技術大佐
技術者・技術士官 データ

ロイエンタール艦隊の技術将校。爆発物の専門家。ルッツの意見具申により、ロイエンタールから要塞内部の罠について調査命令を受けた。勇跳し、かつ緊張して敵地に乗り込み、周到な調査の末に極低周波爆弾を発見。その全てを解体した。司令官へは興奮気味に「危機一髪でした」と報告する。もしこのとき送り込まれたのがコンピューターの専門家だったなら、ヤンの仕掛けた紅茶トリックに気付くことができただろうか?

エミール・フォン・レッケンドルフ少佐
副官・補佐官・侍従 データ

ロイエンタールの副官。戦術眼のみならず戦略眼をも持つ優秀な男。リップシュタットではシャンタウでの撤退が与える士気への影響を推察、ロイエンタール疑惑に際しては「エルフリーデとオーベルシュタインとの対決」をさせるよう望むが、これはベルゲングリューンに否定されている。更に第2次ランテマリオにおいても上官をよく支え、グリルパルツァーへの復讐を言い立てた。死を前にしての上官の剛毅さを「誇らしいもの」として後に証言している。ロイエンタール曰く、「副官の任務に上官に代わって悲鳴をあげるというものはない」とのこと。

マインホフ兵長
一般兵・パイロット

ウルヴァシー基地の兵士。皇帝殺害に加わるが、ジーク・カイザーを叫んで味方を撃ち改心。土下座で謝罪する彼を、ラインハルトは軍曹に格上げした。一行をブリュンヒルトまで案内していたところを、先頭にあったため頭を撃ち抜かれて即死。こういう場合でも二階級特進なるのだろうか?

「申し訳ございませぬ〜ッ !!」

ハインリッヒ・ランベルツ
副官・補佐官・侍従

【ちょっと待ってね】
・ロイエンタールの侍従。
・コーヒーばっかり運んでくる。
・ロイエンタールの子を抱いてミッターマイヤーに同行した。
・最近両親を亡くしている。

「ロイエンタール元帥は、ミッターマイヤー元帥をずっと待っておいででした! ……でも、とうとう…… !!」

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