松本人志の放送室 2001年 冬

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001

あ/愛

2001年10月04日放送

記念すべき第一回目。番組コンセプトは「誰にも教えるな」、松ちゃん自身が「マイナーな感じにしたい」と語る。テーマの「あ」は「愛」からスタートして、「ありがとう」、更に野良犬への愛、後輩への愛へと話は流れ、CMを明けては「相方」、そして後輩との距離や今後幾度となく登場する山下しげのり氏のデリカシーのない行動は実は第一回から語られていました。そして最後は二人の地元の「尼崎」。大阪と東京を行き来していた頃の思い出話で、初の放送は締め括られる。

音楽:あぁエキセントリック少年ボウイ/エキセントリック少年ボウイオールスターズ

002

い/伊東

2001年10月11日放送

第二百回目は、頭でチョロっと「板尾」を触り、松ちゃんの小学生時代の相方・伊東氏からスタート。潮小学校の笑いのレベルの高さや、当時から松ちゃんが持っていた、ズバ抜けた漫才の才能についても語られる。そして松ちゃんと伊東氏・浜ちゃんとの三角関係や、浜ちゃんとの喧嘩から伊東氏の「大失恋」、あれは「人生の分岐点やった」と松ちゃんはポツリ。更に高須ちゃんとの再会や、CMを明けては新米作家時代としての悶々とした日々のエピソード、ダウンタウン繁栄の陰にある浜ちゃんの「図太さ」に感謝(?)して、この回は終わる。

お気に入りトーク「松っつんと遊ばなくなって」

高須「だって伊東は、もう遊ぶ人間変わったもん」

松本「変わったなあ」

高須「うん。全然変わったもん。クラスのヤツと遊ぶようになったもん、もう」

松本「町田とか、そんな」

高須「町田とか」

松本「物っ凄いデブの……」

高須「春田とか」

松本「なんにもオモロナイ奴と遊んでたもんなあ」

高須「はははっ!……聞いとるかも知れへんねん、それなあ?」

松本「はははっ!」

高須「町田と」

松本「うん」

高須「町田とか。……もうそれ、なんや……なんや、もう一人おったなあ。
瀬々名やったかなあ……なんかそんな奴が、おったわ」

松本「ははははは!……瀬々名……!」

高須「そんな、感じの……亀井とかな。ははははは!
――そういう感じで、アットホームな笑いで、もう……
なんや、自分の人生をそれで良しとしてしもうたんや」

音楽:いい日旅立ち/山口百恵

003

う/鬱

2001年10月18日放送

第三百回目は、「夢で逢えたら」時代からの付き合いの「ウンナン」について。話は「やるやら」事故後の一件を経て、松ちゃんのイイ人披露へと移り、実は浜ちゃんが「ショーケン」(萩原健一)に憧れていたことも明らかになる。CMを明けてはテーマは「鬱」に。AB型の人間が周囲に巻き起こすテンションのバキューミングと、その逆に高須ちゃんが持つ脅威の爽へとトークは流れ、最後は、未だ見ぬ我が子の存在が、いつか芸人の自分に与えるであろう悪影響について松ちゃんは語った。

お気に入りトーク「島田紳助の躁鬱」

高須「でも、AB型とか物凄い……」

松本「ABはヒドイ !!」

高須「ヒドイやろー?」

松本「あれ、何 ?!」

高須「あれ、分からん。気ィ使わすわ!
……こう、みんなに。あれ、何やろうなあ?」

松本「あのー……だから、紳助兄ヤンもそう。ABやからあの人」

高須「ああそう」

松本「ほいでね、たまーに、もう、"おはようございまーす"ってなったときに
もう物凄い"シャクレかた"をしてるわけや、もうそのー……」

高須「鬱過ぎて!」

松本「はははははっ!」

高須「鬱過ぎて伸びまくってんねや、グァーッと!」

音楽:青春時代/森田公一とトップギャラン

004

え/絵

2001年10月25日放送

第四回目は、イロハの前に9.11関連の話題から入り、大事件の後のトークのしづらさを語る。そして例の「JFN37局ネットで」のクダリから、「周囲に怒られなくなってきている」ことにも感じ入っていた。「絵」をテーマに移しては、少年時代抱いた漫画家への夢から「九九」へと流れ、CMを明けては、「ゴッホ」、更に広く「芸術」、そしてホームの「コント」に戻っては、「人間のカッコ悪さ」に「愛」があると語り、それを表現するために用いられる「憑依芸」の話題へと流れ着いた。

お気に入りトーク「ステーションコールを言わなかったら…」

高須「これ言うとかなアカンねんな」

松本「言うとかなどうなんの」

高須「わっかれへん。怖っわ〜い顔されんのかなあ」

松本「一回言わんとやってみたら、どんな感じになんのやろな」

高須「プロデューサーの人が、ちょっと怒るかも知れんなあ」

松本「ははは……」

高須「ははは、まあ怒りはせんやろけど」

松本「車、ちゃうとこに停められてるかも知れんで」

高須「うわイヤやなあ、それ!」

松本「はっはっはっはっはっ……」

音楽:雨やどり/さだまさし

005

お/お笑い

2001年11月01日放送

第五回目のオープニングは、荒々しい小学校低学年時代の高須ちゃんについてから始まり、テーマは「男と女」。「娘さんを下さい」、「お前にはやらん」に隠された、オスとメスが持つジェラシーを暴く。CMを明けては、「お笑い」から、若手芸人が通る「お笑いパスポート(先輩の大物芸人が番組を通じて発行する)」を、ダウンタウン・グループの後輩たちはいつそれを得たのか、更にダウンタウンはそれを誰からも貰っていないこと、吉本興業の仰天の営業方法や、松ちゃんのオリジナリティーについてと、話は目まぐるしく移り変わる。

お気に入りトーク「松ちゃんの孤独な老後」

松本「最終的に結婚もせんと、ホンマに独りで、あのー……
部屋で気ィ付いたら死んでた、ってなったときは誰が責任持ってくれんのよ」

高須「それ……責任って言われても……」

松本「ははははは!」

高須「それ、吉本のマネージャーが何かしてくれるやろ。
――吉本の田島か何かが」

松本「でも、その頃の若いマネージャーは、"マツモ……ト?"」

高須「"誰?"」

松本「"だ、誰 ?! "……っていう感じかも分かれへんで?」

高須「そうや。もう、そうや」

松本「"何やねん、あのジジイ……アレ……"」

高須「"おもんないジジイやなあ"」

松本「はははははっ!……"おんなじ事ばっかり言うとんでー"」

高須「"あれまた先週もあれ言うとったんやがなー!"」

松本「ははははは……」

音楽:Grandma Is Still Alive/GEISHA GIRLS

006

か/見たい

2001年11月08日放送

まだ「ふわふわする」との第六回目。「カニ」をキャンセルして、出てきたのは「海外」。「電波少年」の企画SASUKEを通じてアメリカ論を語り、制作秘話や、国際派芸人への道、CMを明けては高須ちゃんの国際派放送作家への道と、その原動力「見たい!」のエピソードが並んだ。更にはタイムマシン話へと発展して、松ちゃんの写真嫌い、浜ちゃんの味覚と、その「素の状態」、人生のテーマが「嘗められてるか、嘗められてないか」であることを暴いて、エンディングを迎えた。

お気に入りトーク「放送室はかくあるべきだ」

松本「だから、あのー……
レールに乗せよう乗せようと、高須はするワケよ」

高須「うん」

松本「それを、"なかなか乗らない松本"――」

高須「うん、なるほど」

松本「これが、理想なんやんか」

高須「よっしゃ、じゃあそれで行こう」

松本「むしろ、俺がもう、乗さそうとしている感じやもんね」

高須「そんなことない。何言うてんねんな。物凄い、俺もう……」

松本「煙ばっかり吐いてるで、自分」

高須「えっ ?! そんな煙ばっかり……」

松本「ムカチ懐かしい――蒸気機関車の……」

高須「……"ムカチ"って!」

松本「はははははっ!」

音楽:馬鹿田高校校歌/松本人志,浜田雅功,東野幸治,蔵野孝洋,今田耕司

007

き/発明

2001年11月15日放送

第七回目は、高須ちゃんの体調から。「お前らは小動物」と笑う松ちゃんは「ええムネ筋」を持っているらしい。テーマに移っては「欽ちゃん(大将)」へ。旅行明けの仕事の辛さや、喋りだけで見せる芸人の難しさを語る。戻っては「木村拓哉」、松ちゃんのウンコでCMを明けると、新しいマンションでのオーブン・トースターの話、大発明品ティッシュ・ペーパーの話へと。更に発展して医療ミス、車の運転技術、極めついては「世の中のアホ」について、怒りの弾劾で番組は終わる。

音楽:欲望の街/ダウンタウン・ブギウギ・バンド

008

く/特撮

2001年11月22日放送

第八回目は、出演作品が店で流れ出したときの気まずさからスタート。テーマに入っては前回に引き続いて「車」。酷いドライバーへの攻撃、経て「久米宏」関係で、文化人や報道番組、更には大衆向け番組と、作り込まれた番組の話題へ。CMを明けては仮面ライダーなど特撮モノ、アニメのトークに入って「なぜ子供に人気があったのか」と、永井豪、藤子・F・不二夫の分析に向かう。「クジ運」、「苦労」と繋いで「コント」にまつわるモノ作り論と、この回は送り手から観た大衆論が熱く語られた。

お気に入りトーク「昭和のヒーロー・スペクトルマン」

高須「あのー……またこれ昔のヤツで申し訳ないけど」

松本「うん」

高須「あのー……"変身願います"言うて。変身を、こう……
OKして貰わなあかん、スペクトルマンいうのがあったやんか」

松本「ははは……」

高須「なんの……許可がいるねん !!」

松本「はっはっはっはっはっ !!」

音楽:戦え!仮面ライダーV3/宮内洋とザ・スウィンガーズ

009

け/携帯

2001年11月29日放送

新しいスタジオで送る第九回目。原因はタバコらしい。テーマ前は「ものごっつ」絡みのコントの話から、テーマに入っては「携帯」。付けられた無駄な機能や、逆に必要な機能、そして携帯を離れては世間に蔓延する「豹柄」製品と、その裏にある幼児化を斬る。CMを明けるとプロジェクトX、更に再び禁煙話へと戻り、そしてトークは「結婚」へと流れて、「子育て」の話は二人の父親や浜田一家の関係性ををメインに、更にはオナニーと性欲の話へと巡ってエンディングに。

お気に入りトーク「新しいスタジオにやってきた」

松本「特にこれー、あのー、こっちのスタジオになって。もう……」

高須「もう、物凄いフレンドリーやし」

松本「凄いですよ」

高須「人の家みたいになってるもんな」

松本「人の家みたいですよ、もう。
あのー、カドが、ほとんどもう擦り切れてんねん。壁という壁の。
……"猫おんのかい"みたいな……」

高須「ははははは!」

音楽:ヘッドライトテールライト/中島みゆき

010

こ/藤井

2001年12月06日放送

第十回目は、いきなり「紅白」から。その舞台裏のシンドさと、Re:Japanでの出演をゴネる松ちゃん、並んで今ちゃんのOLっぽさ、山ちゃんのワガママぶりが語られ、そして番組史上最強クラスの面白トーク、学生時代の友人・藤井氏の天然ぶり、CMを明けても藤井電器、同氏の少年・青年時代に渡っての「電化製品的な考え方」な爆笑エピソードで綴られる。テーマに戻っても「紅白」、更に別分野での創作活動や、リットン調査団で終わった。松ちゃん曰く、彼らの話題でエンディングを迎えるのは「このラジオが最初で最後」だという。

音楽:エマニエル夫人/ピエール・バシュレ

011

さ/さんま

2001年12月13日放送

第十一回目は、「宮迫氏の自慢話」から。テーマとしては「さ」でさんま(明石屋)。さんま氏の笑いへの貪欲さから、素人の内輪ウケのツマラナさ、司会芸など、お笑いをメインに会話は進む。CMを明けては再び「さんま」へと戻り、松ちゃんとの笑いの方向性の違いや、後輩芸人の面白いエピソードへと流れていくが、「三枝」だけは結局何も無かった(何も無いと見せかけて"あるときもある"というが、今回は本当に無いらしい)。更に果物の御影屋の誕生秘話、最後はリアルキッズの増長ぶりが飛び出した。

音楽:さざんかの宿/大川栄策

012

し/紳助

2001年12月20日放送

第十二回目は、長谷川ディレクターの採点の話から。前回さんまさんの回は78点だったらしく、100点はあるのかという流れでキッチリできない交通法の話、戻って松ちゃんのキッチリ癖に飛んで、旅行や同棲など男女の距離感、そして納得いかないCM、構成能力の話題から、話術へと流れ、テーマの島田「紳助」氏へ。同氏のアグレッシブさや、かつて憧れていた人と同じ番組(松紳)に出ている違和感などに行き着く。「志村けん」から、「死」でエンディングを迎える。

音楽:巡恋歌/長渕剛

013

年末/ドラマ

2001年12月27日放送

第十三回目は、2001年最後のオンエア。今年一年を振り返っての採点でオープニングを終える。メインは歌へ。ピンポンパン体操からは幼年期のアニメトーク、森田健作からは少年期のドラマトーク、ズンドコ節からは林間学校の出し物と稽古のトーク、ズンドコ節でCMを迎え、明けては浜ちゃんの粗さ、甲斐バンドの甲斐氏から有名人話へと流れ、プロボクサー・辰吉氏や、尼崎に来た芸能人、そして高須ちゃん・ブルースウィリス対談の裏、さだまさしトークでこの年は終わる。

お気に入りトーク「母をたずねて三千里」

高須「アメディオ。このー、サルやサル。ちっちゃいサル」

松本「ちっちゃいサルー」

高須「あれなあ?」

松本「あんなもん……」

高須「でもなあ、あのアメディオは可愛かったわー」

松本「ええー?」

高須「ちゅちゅちゅちゅちゅちゅ言って。俺欲しかったもんサル」

松本「あれを観て」

高須「あれを観て。――あれを観て、やろな?多分。
サル欲しいと思ったときあったもん」

松本「ああそう」

高須「うん……ホンマに、俺、箕面行ったときに
ちっちゃいサル、おったのよ。子供みたいな」

松本「うん」

高須「持って帰ろうか思ったもん」

松本「隠して」

高須「隠して」

松本「へーぇ……」

高須「親父が連れて行ってくれたのよ。そのー、軽トラに乗して」

松本「ふーん」

高須「俺をな」

松本「んー」

高須「で、サルとかを見たときに、ホンマに俺、多分そのときに
あのー、そのへんの時期じゃったんちゃうかな……」

松本「ふへへへへへ !!」

高須「もう噛み倒しやな、俺」

松本「……村長に……なってましたよね?」

音楽:ピンポンパン体操/杉並児童合唱団, さらば涙といおう/森田健作, ドリフのズンドコ節/ザ・ドリフターズ, チャンピオン/アリス, 案山子/さだまさし

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