久川がはじめて手に入れたラジカセは CFD-700 という機種で、ウチの親父の優しさとミエによって我が家にやってきました。当初はこの下の機種 CFD-300 というモデルをおねだりしていたのですが、今はなきホームセンター・リビングウエノの現場で 「光らねえのか。(バックライトが) 光るほうがいいじゃねえか」 ということで、以降十七年にもわたるご縁ができたのであります。ビバ光り。
そんな親父も今年で六十三になりまして、昔は新しいテレビなんか買ってくると自分でチューナー設定もこなす頼もしい人だったのですが、今ではもう DVD の仕組みが分からないようで。趣味の競輪が見られるようスカパーを入れたりしてあげたのですが 「やっぱり鹿児島は遠いから電波が入らないのか」 とかワケのわからんことを口走ったりして、それが寂しくもあり微笑ましくもありちょっと面白いから敢えて訂正しないでおくのですが、ああすいません、ウチの親父の話はどうでもいいですね。
んで、わたし久川にはちっちゃい頃からヘンテコな趣味があって、よくフィラー映像を録り溜めてたんです。「こちらは○○テレビです、映像周波数なんやらー」 って、朝と夜中にやってる。今になると何が楽しくて集めてたのかワカランのですが、たぶん何かに取り憑かれてたんでしょうね。
ほいで、宇都宮ではキレイに入らないテレビ埼玉とかのカラーバー画面で流れる音楽とかを、UHF も入るこのラジカセで録音したり、あるいは AM のモスクワ放送を録音したりして。夜中コッソリ起きて、「これは外国のスパイが送ってる電波だー」 とか思いながら楽しんでたんです。当時はまだ冷戦下でしたし、北朝鮮なんかは本当に短波で乱数表送ってたみたいですけどね。
いま考えると天下のスパイ国家ソビエトが日本語放送でそんな怪しげなモノ送ってくるわけないし、お子様の手の届く環境で聴けるワケもないのですが、私にとってこの CFD-700 というのは、ちっちゃい頃の思い出がいっぱい詰まってるんです。レンタル屋で CD も仰山借りたし、 CD-OUT 端子まで付いてるから、マリオペイントで作ったアニメに CD の音楽つけて録画したりして遊んだもんです。
「ちっちゃい頃の趣味は尾を引く」 。
これは私が『きんぎょ注意報 !』 のファンサイトを立ち上げたとき挨拶文にも書いたのですが、このページも、それを地でいくものとなっております。 |