松本人志・高須光聖「放送室」 第110回〜第119回
110 : バブルの時代
2003年11月06日放送
■ 解説
第百十回目は、エネルギーを発している人・いない人に関するトークからスタート。ライブの問題点やひきこもり、シンクロニシティの話題と、生活の中にある不思議な出来事が挙がった。そしてよみうりテレビの武野氏と少年時代のバイキング、 CM を明けては森三中・大島夫妻が 「乳首をつねる」 ということと、人間のセックスの限界、旅先からの電話と続く。ラストはバブル期の芸能界と、各テレビ局の新社屋、それに重なった視聴率の不調、流行語大賞の先取り、ベストジーニストなど、ワイドショーが勝手に騒ぐニュースの裏をフガフガ感じていた。
音楽 : ハローグッバイ / 柏原芳恵
喋りをなりわいとする人たち
■ 解説
高須氏が好んでする "芸人さん" の表現だったが、番組中松本氏に "自分、なりわい好きやなあ" と指摘されて以降―― "俺の事なりわい好きやって言うけど" と、なぜか前置きするようになった。かつては上岡氏もよくこの表現を使った。
111 : 倉本さんのお父さん
2003年11月13日放送
■ 解説
第百十一回目は、一輪車芸で有名な故・ Mr. ボールド氏など、舞台ウケの良かった先輩芸人の話題からスタート。続いて日テレの視聴率操作、それを煽る他局への憤りと、視聴率トーク、 CM 前最後は日本シリーズ最終戦の広沢について。そして後半はいよいよの武道館。果物屋さんの息子が主役の公開録音プロジェクトが、この日初めて明らかになり、一段落の後はウルトラマン一家の台所事情、指紋の磨り減りから老い、老いから老眼、更には 「呆け」 へと発展して、高須ちゃんのオジイ、倉本氏のお父さんの能力やグラミー賞など、哀しくも愛のある痴呆へ。
■ 今日のお気に入りトーク : 「TAKASU-CYAN in 武道館」
松本「ちなみに前日は L'Arc〜en〜Ciel がやってるんですよ」
高須「うわー、最悪やんか !」
松本「んでその次の日は BUCK-TICK がやってるんですけれども」
高須「はっはっはっ !!」
松本「その間に―― "タカスチャン" !」
高須「いや、もうあり得へんで……」
松本「 "タカスチャン" ということで」
高須「――いや、絶対あり得へんで、そらアカンて !!」
松本「はっはっはっはっはっ !!」
■ 今日のお気に入りトーク : 「愛のある呆け」
松本「倉本さんのお父さんも、ちょっともう……」
高須「ボケはったんやな」
松本「ボケはったんやね」
高須「ボケはったんや……」
松本「あのー…… ある時、飛んでる鳥とかを、指で、こう――
狙い、ピッと指したら、ピッとこう…… 何ていうのかなあ ?」
高須「指差すと」
松本「指差すと、鳥が、ある時、ピタっと止まったんやて」
高須「空中で ?」
松本「空中で」
高須「ほおー……」
松本「ほいで、ポロンっと落ちたんやて」
高須「しばらく止まっててポロンっと落ちていくねん」
松本「しばらく止まっててポロンっと、落ちるようになって……
"これはエエ能力を授かったぞー" 言うて……」
高須「お父さんが」
松本「お父さんが。 "美津留ー ! エエ能力を授かったんじゃあ" 言うてー。
ほいで何か、ある時に、またそのお父さんが、あのー、何か知らんけどー
"街に暴力団が攻めてくる" って言い出して……」
高須「アカンアカンアカンアカンアカン……」
松本「物凄い数の暴力団が攻めてくるから……
"美津留、ワシは授かったこの能力で
どんどん退治していきたいと思っとるんじゃが" 言うて……
夜中になると、棒を持って巡回しだすようになったんやて」
高須「ははははは…… それ、ビックリするよな倉本さんも !」
松本「ほいで近所の人が―― あのー…… 倉本さんトコのね ?
―― "夜中に棒を持って歩いとる" と」
高須「うん」
松本「何で指で止められるのに棒持つのか、よう分かれへんねんけど」
高須「はっはっはっ !」
松本「ほいで、来たんやって ! 物凄い数の暴力団が、ある日 !」
高須「ほお !」
松本「それを全部、指で止めて―― 街を救ったんやて」
高須「はっはっはっはっはっ !! ……それは誉めてあげなアカンやろー !」
松本「それはまあ、誉めてあげなアカンねんけど」
高須「おお !」
松本「んで、あのー…… しばらくして倉本さんまた、行ったんやて」
高須「ああ、お父さんに会いに」
松本「広島にいてはるから。 ――久しぶりに会うたらな ?
"美津留ー。ワシ、今度、グラミー賞をもらえることになったんや" 」
高須「はっはっはっ ! どこで聞いてきたんや !!」
松本「―― "グラミー賞 ?!" 」
高須「ほう、そこは乗ったんや一回」
松本「 "なんでー ?! なんでグラミー賞もらえんの ?!"
―― "いやー、ワシも分からんのじゃけえ……" 」
高須「そこは広島の !」
松本「そうそうそう。
―― "ワシも分からんのじゃけえ、まああのー
ワシはカラオケが好きだったから" 」
高須「ええ ?!」
松本「 "よう歌ととったんじゃ" 」
高須「ははははは !!」
松本「 "で、カラオケが好きだぐらいのことでは
貰えんのは分かっとるんじゃ" 」
高須「おお」
松本「 "――それと、かつて、暴力団を指で止めたことの――" 」
高須「功績が !」
松本「 "合わせ技で" ……はっはっはっはっはっ !!」
高須「……何やねんソレ、合わせ技って ! 全然違うやん、グラミー賞と !」
松本「全然違う……」
高須「評価が違う !!」
松本「 "合わせて一本" みたいな話なってんねん」
高須「それスゴイなあ……」
松本「ビックリするよ !」
高須「はあ…… いや、でもスゴイなあ……」
松本「スゴイよ !」
高須「スゴイな。――で、考えられへん所言うねんなあ」
松本「――一人暮らししてはったんやって」
高須「いや、おばちゃん一緒におったやろ」
松本「いや、お母さんは、ちょっと
身体悪しはって、どっか病院入ってはったんか何か」
高須「へえ」
松本「ほいでー、一人暮らししててんて。お父さん」
高須「うん」
松本「ほんなら近所から、あのー…… お父さんね ?
あのー…… 一人暮らしやのに、声が聞こえんねんて」
高須「お父さんが ? 聞こえる」
松本「いや、お父さんの声が。誰かと喋ってんねんて」
高須「うわ ! ――近所の人が聞いたんや」
松本「聞いたんやて。物凄い喋ってんねんて」
高須「えー、誰と喋ってんねやろ……」
松本「でー、倉本さんが "えー、何やろー" 思って
あの、家行ってみたら……」
高須「うん」
松本「あのー…… "美津留ー、誰にも言うなよー。
ああそうか、バレてたかー" 言うて」
高須「うん」
松本「 "実はー…… 今、あのー…… 金髪と" 」
高須「えっ ?!」
松本「 "金髪の、ブロンドの女性と、同棲をしとるんじゃ" 」
高須「ははははは !! ――無茶苦茶やん、それ !
えっ ? それ何で ?! 見えてへんの ? 見えてんの ?
――倉本さんには見えてへんねやろ ?」
松本「見えてないよ。ご飯の用意も二人分してあんねんて」
高須「うわあ、なんかちょっと哀しい……」
松本「はっはっはっはっはっ !!」
高須「ちょっと哀しい…… ちょっと哀しいなあ…… はっはっはっ……」
松本「――哀しいけど ! 哀しいけど ! ――でもね ! 俺は思ったのよ」
高須「なに ?」
松本「その "倉本さんのお父さんの話" にはね ?
――やっぱ "愛" があるよ」
高須「なるほど」
松本「ね ?」
高須「なるほど、うん」
松本「なんか、全然悪くないやんか ! ―― "街を守りたい" とか !」
高須「なるほど !」
松本「ね ?! ――なんかこう、何ていうのかなあ……
あの人の中に "愛" があるわ !」
高須「お父さんの中にちゃんと……」
松本「そうそうそう ! 何も俺はね、哀しくないと思うの !」
音楽 : 他人の関係 / 金井克子
112 : 丸山
2003年11月20日放送
■ 解説
第第百十二回目は、 「早い」 のテーマから、武道館を絡めての小学生から中学生への移り変わりと、学生時代のケンカの強い奴らについて。松ちゃんの出身校・尼工の凄い面々と学友・ボン、 「鬼みたいな顔をしてた」 丸山の破天荒エピソードが続いた。終えては最近の過ごし方と恒例の雑学ネタ。井上陽水の話は本当にへぇ〜。 CM を明けては、間違った日本語、金融屋、二人が思う不思議な法制度と、社会への疑問へ。更にはショーケン、松田優作とカッコイイ男優、もたらされた異文化、最後は 「子供を三人ないし四人」 作ることで、知識を広く持たせよということ。
■ 今日のお気に入りトーク : 「小学生 → 中学生」
高須「帽子かぶらなアカンねんで ?」
松本「うわ !」
高須「ほとんど帽子なんかかぶってなかったのに
帽子かぶって行かなアカンかったんや」
松本「……帽子は結構かぶってたで ? 野球帽……」
高須「いや、ああいう黒いビョ……」
松本「………」
高須「黒い…… 描写された―― よう見てみい ? ――描写してるやろ ?」
松本「はっはっはっ……」
高須「――黒い、帽子ね ?」
松本「ビオフェルミンかいな」
高須「ビオフェルミン、ビオフェルミン」
■ 今日のお気に入りトーク : 「14 億円横領事件」
高須「こないだの何や、あのー…… 女」
松本「あれ !」
高須「あの、なんちゅう女 ? 南米の……」
松本「あれ ! ――スジャータみたいな名前のヤツや」
高須「何やったっけ、あの女…… アニータや」
松本「そやそやそや !」
音楽 : 前略おふくろ様 / 萩原健一
113 : 決まれへんなあ
2003年11月27日放送
■ 解説
第百十三回目は、放送作家の正体と世間の認識から。矢印付き信号不要論、関口宏の司会術を褒め称え、日テレ視聴率操作と他局のえげつなさと、マイケル・ジャクソン報道を叩いた。続いてはオカンの俳句・第二弾、友人・藤井氏と雨上がり宮迫氏に共通する夜遊びについて。後半は武道館の計画へ。邪魔臭い、鬱陶しいと、リスナーの期待とは裏腹に当人たちはブーたれていた。チケット・アナウンスの次は高倉健のプロフェッショナルぶり、 CM へのスタンス、かつての芸能人の逸話、そして今まで松ちゃんが生み出してきたキメのフレーズでエンディングへ。
音楽 : 俺たちの旅 / 中村雅俊
しんどいわ !!
■ 解説
松本氏の一段階目のボケに満足しなかった高須氏が、"まだいける !! 行こう !! " と追い込み続けると、数回目にこの怒号が飛ぶ。
114 : 靴下アメリカン
2003年12月04日放送
■ 解説
第百十四回目は、浜幼稚園松組・浜田雅功の話題から、松本・高須・浜田のうち 「誰が一番最初に死ぬか」 、予言者・松ちゃんと、神さんに謝る高須ちゃん、そして、謝罪記者会見に見る 「誰に謝っているか」 という問題、高須ちゃんの思う神様像、途中からはアメリカンな靴下の虚しさへ。後半は松紳でも挙がった 「ニュースのワイドショー化」 と、数々の間抜けな報道を斬る。ラストにテーマは 「ダッシュ」 について。今までの人生における猛疾走、オシャレボーイの学友・関くんのハゲ、牧歌的な尼崎の街などを振り返った。
■ 今日のお気に入りトーク : 「浜ちゃんの幼稚園時代」
高須「いや、でも俺も思たらさあ。
考えたら、浜田なんて幼稚園から一緒なのよ」
松本「うんうんうん」
高須「――浜幼稚園やで ?」
松本「うわ、カブってるやん !」
高須「浜田の "浜" と ?」
松本「うん…… そういうのイヤやわー……」
高須「まあ、だから浜田のせいやな、そら。俺は関係ない。
浜田の "浜" やもん。俺は "高須" やからね ?」
松本「ああ」
高須「だから俺は何とか大丈夫やったけど。
アイツはもう、カブっとんねん」
松本「カブってんねん、もう……」
高須「気持ちの悪い、アレ……」
松本「あんな幼少の頃からカブってもうてんねや」
高須「……だからアカンねん、あれ !」
松本「だからアカンねん…… !!」
高須「アレは…… ほいで、アレ…… アレがアレで…… アレ何 ?」
松本「何回アレ言うねん !」
高須「アレがね ? あのー…… 松組ですよ」
松本「うわぁ〜っ !」
高須「松本の "松" ! ――その頃からもうダウンタウンやねん !」
松本「ネタばらししてもうてるやん !」
高須「はっはっはっはっはっ !! ――もうねえ、駄目でしょうコレ ?」
松本「うわ、先言うてもうてるやん !」
高須「だからアカンねん…… !!」
松本「はっはっはっはっ !! ――浜幼稚園の松組かいな !!」
高須「もう !」
松本「だからアカンねん…… !! アカン、アカンって言われるわ !!」
■ 今日のお気に入りトーク : 「高須家の歴史」
高須「弟が、ギプスはめて帰ってきたんや。
"なんやお前…" と。家族でメシ食ってるときや。
"いや、ちょっと、くじいて、病院へ行ったら骨が折れてる" って言って、右足ギプスや。
ウチで初めてのギプスの人間ですよ。
"おお、ギプスはめてきたヤツおる !! " みたいなカンジで、俺テンション上がってもうて」
松本「ギプス伝来や」
高須「ウチの高須家にギプス伝来。…あれいつやったかなあ…」
松本「ふふふ…」
高須「1900… イクヨ ハッサン、ギプス伝来や」
松本「あっはっはっはっ…もうええわっ !!」
高須「…もうええねやったっけ、それ…」
■ 今日のお気に入りトーク : 「虫歯で頬が腫れて」
松本「一番ほら、思春期やから」
高須「女に見せられへん。異性に見せられへんやんか」
松本「もう、大半は "松本派やー" 言うてるときに」
高須「言うてへんやん、誰もそんなこと」
松本「はっはっはっはっはっ……」
高須「誰がその "大半は松本派や" 言うてんねんな !
誰一人そんなん聞いたことないわ !」
松本「いやいや、女子はほとんど松本派か、森岡派に分かれてたやんか」
高須「何で森岡やねん !!」
松本「はっはっはっ…… あとチョコチョコっと
"米田派" がおったぐらいのことで……」
高須「はっはっはっはっはっ !!
―― "米田派" って !! ネズミやがな、あんなもん !!」
■ 今日のお気に入りトーク : 「ガス爆発」
松本「そうそうそう、カワイのおっさんが。俺が小学生の時……」
高須「先生ね、 "カワイのおっさん" いうても」
松本「あのー…… そう、昼休み。
"♪ピンポンパンポン" いうて鳴ってー。
あのー "松本くん、職員室までー" 言われて。 ――な ?」
高須「うんうん…… あれ ? カワイが言うってちょっとオカシイぞ、コレ」
松本「――ね ?」
高須「うん」
松本「ほいで行ったら―― "松本、エライこっちゃ !! すぐ家行けー !! " 」
高須「うん」
松本「 "お前んとこ、ガス爆発やー !! " 言われて」
高須「はっはっはっはっはっ !! ――うそぉ ?!」
松本「ごっつ走ったよ !!」
高須「走るなあ ! 思っ切り走るやんか、腕振って !!」
松本「――なんにもなかってん !!」
高須「何なんソレ ?」
松本「オカンがパート先から
"なんかガス栓閉め忘れてるような気がしてしゃあない" 言うてー……」
高須「ええっ ?!」
松本「学校に電話して……」
高須「えええっ !!」
松本「ほんならカワイが、大げさ……
ウソ・大げさ―― JARO に電話せなアカンわアレ !
"ガス爆発やー !!" 言うて」
高須「えええーっ !!」
松本「何のこっちゃワカランかったけど
"何やねん、ガス爆発や" って思ったけど。
爆発―― "爆" いう言葉が入ってたらコワイやんか !」
高須「いや、それにしてももう遅いよ ! 爆発して走ったって !」
松本「ははははは !! ――小五ぐらいのヤツが走って行って
何になるモンでもないわなあ !」
高須「爆発しとんねやから、そんなもん ! もう遅いよ !」
松本「コワイわ、ホンマ !!」
高須「それは面白いなあ……」
松本「みんなアホや !!
先生もアホやし、親もアホやし、走った俺もアホやし……」
音楽 : 冬が来る前に / 紙ふうせん
115 : 流行語大賞
2003年12月11日放送
■ 解説
第百十五回目は、収録前の出前・チャーハン、ラーメン、中華丼の話題からスタート。遅刻した松ちゃんの "禊ぎ" はリタイヤ予定だった山下しげのり氏が 「ふきこけられた」 エピソードで、その他、前半は渡辺鐘氏に見る放送作家の素質など。続いては流行語大賞と 「なんでだろう」 など選ばれた芸人のネタについて。 CM を明けては武道館トーク、大山英雄氏や山ちゃんなど "先行き不安な芸人" と今ちゃん、人生設計、ラストはガソリンスタンドや駐車場など車に関するトークが重なり、基本的なモラルへ。
■ 今日のお気に入りトーク : 「睡眠時間」
松本「 11 時ぐらいちゃうかなあ。ホンマ、何だカンだで。
ほいで、 3 時電話やったんですよね。 ―― 4 時間はキツイしょー」
高須「うん……」
松本「ほいでもう、ちょっとホンマ……
"もう一玉いかしてくれ" っていうことで――」
高須「もう一玉いったん ?」
松本「もう一玉、まあ一時間ね」
高須「睡眠の一玉を」
松本「もう一睡眠玉を、頂くことによって。恩恵を受けることによって
いま俺はこうやって、元気で、喋れてるワケですよ」
高須「僕はねえ」
松本「うん」
高須「大体この曜日、 5 時間ぐらい――
4 時間ないし 5 時間で臨んでますねえ」
松本「ああ、そうですか ?」
高須「しょうがなく、これはもう」
松本「――まあね、そうなれへんかったらええのにね !」
高須「………」
松本「さあ、そいじゃあね。……曲、行ってみよう」
高須「――はやっ !!」
■ 今日のお気に入りトーク : 「ジャリズム復活」
松本「ほいで、ライブやってみて、あのー、久しぶりに舞台立ってみて
――まあ、ここは俺の推測よ ? まあ、結構笑いもとって――」
高須「そこそことれて」
松本「 "ああ、俺やっぱり好きやなあ" っていう
思ってた部分もあるんですけども……」
高須「うん」
松本「 "このまま辞めさせてええんか" という俺に――
その…… "ふきこけられた" ワケや」
高須「ははははは ! ……いや、その "ふきこけられた" っていう
その意味が分かれへん !
――どういうこと ? その "ふきこけられた" っていうのは !」
松本「まあこれは芸人――」
高須「用語 ?」
松本「芸人がこうなるときに使う言葉やね」
高須「ほう」
松本「そんときしか使えへんけどね」
松本「はっはっはっはっはっ !!」
高須「ええーっ ?!」
松本「そうそうそう…… うん」
高須「 "ふきこけられた" !」
松本「――だから、そうそう使うことは無いよね」
■ 今日のお気に入りトーク : 「ガソリンスタンドの店員さん」
松本「俺その、ちょっとほらー、あのー……
タイヤにね ? ちょっと釘が刺さったみたいな音がすると。走ってたら」
高須「うん」
松本「ほいで、バーッて―― "ちょっと見てもらえますー" 言うたらさあ。
もう、一人でやってる人でもな ?
そのなんか、機械載せるやんか、車を。
車を "ウィーン !" 上げて……
ガーッと下入って。うわー、やってるやんか。
"ああ、偉いなあ" って思うよなあ……」
高須「なあ !」
松本「……寒いでー ?」
高須「寒い。 ――ほいでもう
手ェとかも物凄いアブラ、アブラするしなあ ?」
松本「……それは、分からんけど」
高須「いや、どう考えてもそやろ ! そらどう考えても――」
松本「手はキレイんちゃう ? すごい」
高須「はははっ ! ――絶対ない !」
松本「手は汚れへんのとちゃうかなあ、ああいう仕事」
高須「いや、明らかに――」
松本「はははっ !」
高須「明らかに――」
松本「ツルっツルの手ェちゃうかなあ」
高須「ガソリン入れるとこ、開けたり閉めたりしとるからね ?!」
松本「それは手はあんまり汚れへんのちゃうかなあ」
高須「はっはっはっ ! ウソやわあ〜 !」
松本「真っ白の…… お母さんみたいな手ェちゃうかなあ」
高須「ああそう ! ……爪もキレイねや !
ほんならまあエエか ?
――そしたらもうエエやんか、大丈夫やんか」
松本「そしたらエエか ?」
高須「そしたらエエで !」
音楽 : 涙くんさよなら / 坂本九
116 : フィーリング
2003年12月18日放送
■ 解説
第百十六回目は、オヤジギャグから M-1 と、お笑いに関するテーマから、 2003年度 の下馬評、昨今の演芸ブームとかつての漫才ブームについて、ダウンタウンのデビュー当時の辛いエピソードが語られた。続いては、美しい女優さんが持つ 「体質」 、二人の恋愛観と完璧主義、異性との付き合いにおけるフィーリングについて。しかしその実例はなかなか挙がらず、後半はバカボンのパパと 41 歳にして自由なその振る舞い、松ちゃんジムでのオッサン化、そして子供から観た父親像へ。
■ 今日のお気に入りトーク : 「棺桶と果物屋さんの配達」
高須「まあ、いろんな人が出入りするから
やっぱ (棺桶の) 顔は開けっ放しになってんねんね……」
松本「ああ……」
高須「あんなん、子供のとき見たら怖いでー ?!」
松本「―― "オープン !" やんか……」
高須「 "はい !!" 」
松本「 "はい、オープンっ !!" 」
高須「 "ディィィィン…… ♪パッパラ〜ン !" 」
松本「はっはっはっはっはっ !!」
高須「……いや、ホンマやで ?
自分笑ろてるけど、ホンマに怖いんやから、子供の頃は !」
松本「はっはっはっはっはっ……」
高須「いや、ホンマやで……」
松本「 "カラ" の時はないからねえ」
高須「ないよ……」
松本「 "オープン !" ……」
高須「怖いでえ ?」
松本「そうか !」
高須「だから俺は ! もう、死体に関してはすっごいイヤやねん」
松本「ああ……」
高須「そんなんも、果物屋はイヤやなあと思ってたなあ、俺」
松本「じゃあ高須の弟が今やってるやんか」
高須「うん」
松本「で、高須の弟に子供がおるでしょ」
高須「おるなあ」
松本「その子らも…… その……」
高須「 "持って行け" 言われるわ……
―― "はい、オープン !!" 」
松本「ははは…… それ自分、言うたったほうがエエで ? マアトに」
高須「まあね」
松本「 "子供に、アレ持って行かすなよ" 言うて」
高須「なるほど」
松本「あのー、アレんなるから……
……じゃあ、マアトもなってんちゃうの ?」
高須「 "オープン" は見せられてるよ。
――行くたんびに―― "はい、オープン !!" 」
松本「ははははは……」
高須「そらねえ…… 怖いっちゅうねん ! 子供の頃はホンマ……」
松本「そう、俺らだって死ぬまでに
死体見ることって多分ねえ、数えるぐらいしかないわ」
高須「でしょ ? ――もう子供の頃に小学校のころ何回も見た」
松本「うーわー…… ウチの婆ちゃんも
デコのへんとかもう、ペキンダックみたいなってたもんなあ」
高須「ふふふ…… どな―― どんなこと ?!」
松本「なんかもう……」
高須「ポコっと、何か固まってんの ?」
松本「なんかもう、プラッチックみたいな……
"テリ" が出てたよね、何かねえ !」
高須「うーわー…… 腐りかけてるやんか、ソレ !!」
松本「腐りかけてへんわアホ ! 死にたてじゃアホ !!」
高須「ははは ! ――それで "テリ" が出てんの ?!」
松本「 "テリ" が出てるやんか ! なんか ! ――知ってる ?」
高須「ホンマぁ ?!」
松本「それ、あのー、アレかなあ ? 業者さんのやり方にもよんかなあ ?」
高須「ああ、よるんちゃう ?」
松本「ウチの婆ちゃんの時はペキンダックみたいになってたわ」
高須「――いや、普通はそんな "テリ" 出さへんよ ?」
松本「ああそう」
高須「うん、一応あのー…… ちゃーんと洗うし――」
松本「んんー」
高須「それこそ、逆に "テリ" が無いカンジの……」
松本「でもでも、そんなんやでー ?」
高須「まあそうなんかなあ……
俺はもう、もう、もう、マトモに見られへんかったから、ずーっと……
そんなんオバちゃんとか分かってないから
俺はもう黙っといたら、足元のほう持っていこうと思うねんな ?」
松本「できればねえ ?」
高須「できればねえ。 ――で、もうスーッと足元のほう持っていこうとすると
"ちょっと、右のほう持っていって" って。
"うわあ、言われたー……" ――しょうがなく持っていったら、もう !
ここに "オープン" があるから。 "うわあ、あるわー" って思って。
で、ここにはもう…… そのー、在りし日の写真があるワケですよ」
松本「うん……」
高須「これと――」
松本「これとの――」
高須「ビフォア・アフターですよ」
松本「 "まちがい探し" みたいな話や !」
高須「 "まちがい探し" !!」
松本「はっはっはっはっはっ……」
高須「―― "ここに生前と" ――」
松本「 "間違いが七つあります" 」
高須「ええーっ !?」
松本「まあ、綿は分かるわなあ」
高須「綿は分かる。三角のコレもまあ分かるわなあ !」
松本「ははははは !!」
高須「――こらこら !」
音楽 : 河内のオッサンの唄 / ミス花子
117 : 発明
2003年12月25日放送
■ 解説
第百十七回目は、ついに高須ちゃん 40 歳突入。年男の厄払いや、後輩や同僚に「奢る」 ことの難しさ、ヘイポーの六本木ヒルズ投入とセックス風景、露天風呂で松ちゃん一向が出会った不思議なオッサン、ナレーションを噛まないためにプロからのアドバイスと、言葉の誤用の恐ろしさへ。後半は、人類が生み出した偉大な発明と、逆に "靴" の廃止論、雨に対しての人間の非力さ、インターネット時代のプライバシー無視という暴力や、近代化によってもたらされた快適さで終わった。
■ 今日のお気に入りトーク : 「ヘイポーのセックス」
松本「あの、ちっちゃいヤツって何でデカイ女が好きなんやろな ?」
高須「分かれへん…… 気持ちの悪いねえ ? アレ……」
松本「気持ちの悪い…… あれ、デカイ女好きやねん……」
高須「デカイ女で S が好きやねん」
松本「うわわわわ……」
高須「あの人、ド M やから」
松本「うわ、もうどうしようもない……」
高須「ドの付く M やから」
松本「もう、どうしようもないなあ、アレはもう……」
高須「うん、だからもう、もう強烈な S がいいのよ。
――ちょっと、あのー…… お下劣な話になりますけど――」
松本「うん」
高須「セックスで、体位がありますわね ?」
松本「うん」
高須「バック―― でやるでしょ ? ――届かへん。届きませんわなあ ?」
松本「あのー……」
高須「脚の長さが違いますから。レッグスが」
松本「ぶっちゃけた話」
高須「ぶっちゃけた話が」
松本「ふんふんふん」
高須「それでも―― もう、ひっつくようにして……」
松本「はっはっはっ……」
高須「 "なんやお前は !" みたいな。
ひっつくようにしてヤるらしいですよ。 ……コワイでしょー ?」
松本「座敷童子やがな !」
高須「ははは、ホンマ座敷童子ですよ !」
松本「はっはっはっ……」
高須「ホンマ "何ひっついとんねん !" みたいなねえ……」
松本「コワっ !」
高須「腰巻きみたいになってますよ」
松本「コワーっ !」
高須「コワイです」
松本「ウエストポーチやんか !」
高須「ウエストポーチ、後ろ周ったみたいなカンジ」
松本「ははははは !!」
■ 今日のお気に入りトーク : 「この番組は TOKYO-FM をキーステーションに……」
高須「このガングミは―― あっ !」
松本「うぅぅ〜っ !!」
高須「――はっはっはっ !!」
松本「う〜っ ! うっうっうっうっうっ !!
(泣きじゃくりながら) ――う〜っうっうっうっ !!」
高須「……この番組は TOKYO-FM をキーステーションに
JFN 37 局ネットでお送りしてます―― 俺コレ絶対言われへんわ」
松本「だから録ったらええやんか、もう !」
高須「もうコレ録ろう……」
松本「うーん……」
高須「よき所で入れて ?」
松本「うん―― じゃあ今録るわ」
高須「……うん、お願いします」
松本「いきますよ ?」
高須「んー、待って ?」
松本「5 、 4 、 3 ――」
高須「この番組は TOKYO-FM をキーステーションに
JFN 37 局ネットでお送りしています」
松本「……そんなんでええねやったら、今まででもあるやん」
高須「うそ ?!」
松本「今までの使こたらええやん」
高須「これ、意外とシッカリ言えてなかった ?」
松本「いやー、なんか、なんかねえ…… "メナメナメナ" ってしてるねんな」
高須「ちょっと言うてみて ?」
松本「 "ネバネバネバ" ってしてるねん」
高須「ちょっと、ちょっと言うてみて ?」
松本「んー」
高須「3 、 2 、 1 ―― キュッ !」
松本「この番組は TOKYO-FM をキーフテーションに
JFN 37 局ネットでお送りしています !」
高須「……アタマのほうなんかちょっとオカシかったで ?!」
松本「んー、んー、んー。そう、そういうこと」
高須「なるほどね」
松本「あのね ? だからね ? 何でもそうなんですよ」
高須「はい」
松本「ひとつじゃあ、僕から、アドバイス。プロとして――」
高須「お願いします !」
松本「ね ?」
高須「お願いします !」
松本「あの―― 僕ねえ、例えば芸人さんって
ノッてるとき、やっぱ噛まないでしょ ?」
高須「噛まないですねー」
松本「ね ?」
高須「うん」
松本「で、アナウンサーって噛むでしょ ?」
高須「はい」
松本「結構アナウンサーって冒頭から噛んでたりするでしょ ?
――何でやと思います ?」
高須「わかりません」
松本「心で喋ってないからなんです」
高須「それ前にも言いましたアンタ」
松本「結局――」
高須「なるほど !」
松本「活字を読んで、それを、目で見て、口で言うとるだけなんですよ」
高須「うん」
松本「 "言うてる" じゃないなあ。その――」
高須「 "追ってる" だけ」
松本「うん、 "追ってる" だけなんですよ」
高須「うん」
松本「 "音" なんですよアレは。 "声" じゃないんです、 "音" なんです」
高須「なるほど !」
松本「だから、噛むんです」
高須「うん、うん」
松本「この番組はぁぁぁ !!」
高須「はっはっはっ !!」
松本「東京エフエムをキーステーションにぃぃ !!」
高須「うん、うん !!」
松本「JFN 37 局ネットでお送りしてるんやなぁぁぁ !!――って !!」
高須「はっはっはっ ! ――そんな思われへんもん俺 !」
松本「思ってください ! 感じてください !!」
高須「うん、うん」
松本「そう感じたら、もう見なくてもソラで言えますよ !
――それはもう、フワ〜って !」
高須「 "この番組はぁぁ !!" 」
松本「うん、本当に !」
高須「 "東京 FM をキーステーションにぃぃ !!" 」
松本「いや、本当に !」
高須「 "37 局ネットでお送りしています……っ !!" 」
松本「そうそうそう。――ってホンマに思うんですよ」
高須「なるほどね」
松本「 "してるんやなあ…… !" って」
高須「 "ありがたいなあ…… !" 」
松本「36 局ネットじゃないんやなあっ !! って !」
高須「なるほど、わかりました。
"そういう風に思って、読め" ――と !」
松本「もうちょっと頑張ったら 38 局になるんかなあっ !! って !」
高須「なるほどね ! ちょっと足りひんかった」
松本「32 局のときもあったんやなあっ !! って !」
高須「いや、それはもうどうでもええわ……」
松本「はっはっはっはっはっ !!」
高須「それはええわ……」
音楽 : 悲しくてやりきれない / ザ・フォーク・クルセダース
118 : ジンクス
2004年01月01日放送
■ 解説
第百十八回目は、厄年から年齢の話題と、結婚できない八百屋のユタカちゃん、おみくじや、朝のニュース最後の "占い" への批判が続いた。中盤は、二人の感じるジンクスに関して。芸人としての祟り的なジンクス、途中からテーマは逸れて、少年時代に牛乳のフタを使った遊び "何枚だー" へ。 CM を明けては、子供の頃の浜ちゃんの振る舞い、 "英語圏の噛み" 、高須ちゃんのバーバパパ化、そしてテーマに戻っては、再びジンクス、松ちゃんの財布、野球とサッカーから伺える女性論の違いについて。
■ 今日のお気に入りトーク : 「厄祓い」
松本「ほいでね。アレなんですよ」
高須「何でっか ?」
松本「今年、あのー、厄年なんですよ」
高須「あっ !」
松本「ちゃう、前厄か。――これやっぱり
何かやっといたほうがええんちゃうかー言うれえー」
高須「えっ ?!」
松本「 "言うでねぇ" 」
高須「はっはっはっ ! ―― "言うでねぇ" ?!」
松本「方言、方言」
高須「どこの方言やねん !」
松本「あったかいカンジがするやろ ?」
高須「ああ、ああ……」
松本「今年からはあのー、あったか〜いカンジの……」
高須「地方色を取り入れていくんかいな ?」
松本「――地方色を取り入れた――」
高須「うん」
松本「あのー、放送にしていこう思てんねん」
高須「ああ ! ―― "言うでねぇ" !」
松本「はっはっはっ…… !」
音楽 : ひらけ ! チューリップ / 間寛平
119 : 二世芸人
2004年01月08日放送
■ 解説
第百十九回目は、新年の過ごし方と、テロの脅威 VS ヘイポー、そのヘタレぶり、ヤワラちゃんの可愛さと谷選手の天才ぶりから、二人の子供の才能、二世芸人の難しさ、松本家の貧乏さ加減と、芸人誕生の土壌から、松ちゃんの屁の匂いがスタジオを大混乱に陥れた。 CM を明けては、二世ミュージシャンの誕生、まだ見ぬ松本Jr. 、友人・藤井氏、大学での高須ちゃん講演会、歴代のごっつコント製作の手順とお笑い論が続き、没になったガキの企画など、ラストは "亀もなく" て "セミの先生" も鳴いた。
■ 今日のお気に入りトーク : 「ヘイポーの住まいは六本木ヒルズ」
松本「こん時はもうグアム行ってる筈ですけど。
"本当に大丈夫なのか ? " っていうことは。
ちょっと気にはなってきますよね」
高須「グアムはまだいいんじゃないですか。
恐いのはちょっとまあ、やっぱりねえ」
松本「うん」
高須「ニューヨーク…… ロスとか……」
松本「マジで ?」
高須「もうだって日本も危ないって言われますからねえ、今ねえ」
松本「んー……」
高須「 "ディズニーランドが危ない" 言われたり……」
松本「 "ディズニーランドが危ない" 言われてんの ?」
高須「そうよ」
松本「何で ?」
高須「――とか…… 六本木ヒルズも危ないとか言われたりしてますよ ?」
松本「ヘイポーかいな ?! 狙いは !」
高須「はははっ…… 誰もヘイポーは…… "世界の" ?!」
音楽 : 味噌汁の詩 / 千昌夫
考えられへん !
■ 解説
木村祐一氏の常用語。松ちゃんの「死んだらええねん」には一抹の愛情が含まれているが、こちらの場合、顔を真っ赤にして本気で言うのがしっくりくるフレーズである。「ありえへん !」なども木村氏のよく使う言葉らしい。






