機動戦士Vガンダム
ザンスカール戦争
富野ガンダム史上最も異彩を放つ作品。元来のリアル路線を完全に無視しながらも、ストーリーを退屈なものにしない「フッキレ」がある。それというのも、ギャグではない、素で可笑しな行動をとる敵たちや、富野節の真骨頂ともいえる不思議な台詞の数々、最凶のヒロイン・カテジナの存在など、今までのガンダムの常識からは考えられないものばかりだからだ。確かにこの作品以降、「ガンダムの商品化」が進んだのも紛れもない事実である。しかしこの作品が駄作・愚作の類でないのは、監督風に言うなら「フィルムを観てもらえば解ります」ってなモンだ。ちなみにBGMの面でも歴代最高、ことに『白の幻』は傑作中の傑作ではないだろうか。舞台はF91より30年、連邦の弱体化は進み、各サイドの間で戦争がもたれ、宇宙戦国時代が訪れていた。その中でもサイド2に興ったザンスカール帝国は有力な存在で、現在は一部隊ではあるものの地球への降下を完了している。しかし彼らのとる「ギロチン」という処刑方法は反発を生み、一部の人々はリガ・ミリティアを結成。戦いは、当分のあいだ連邦の介入なしで進んでいく。
リガ・ミリティア
ザンスカール帝国に抵抗する、レジスタンス組織。0148、ガチ党のギロチン粛清に刺激を受け、体制を立て直し再結成。イエロージャケットの降下した東欧方面では、ニュング伯爵を中心に反抗作戦を行った。同氏の処刑後は舞台を宇宙に移し、指揮官ジンジャハナムの下でベスパの諸将を次々と降す。後に連邦軍とも結託、一大連合軍を構成することに。最後の海戦において、そのほとんどが戦死している。
ザンスカール帝国
サイド2に勃興。カガチを首班とする軍事国家。0146、宇宙戦国時代到来による人々の不安を背景にマリア主義が拡大。とき同じくしてアメリアにはガチ党が結成された後、0149にはザンスカール帝国建国宣言。マリアが女王に、宰相にはカガチが就任する。0153、リガ・ミリティアとの全面戦争に突入。当初不介入の姿勢を示した連邦の参戦後、カイラスギリー作戦・地球クリーン作戦・エンジェルハイロゥ計画を経て、連邦・リガミリティア連合軍の抵抗を受けて壊滅する。
ウッソ・エヴィン
カサレリアに住む13歳の天才少年。一発でVガンダムを乗りこなす天性のニュータイプで、特異な構造をもつ同機を駆使した戦術を多々生み出した。しかも普段は政治から歴史まで何でもベラベラ喋るからちょっと気味が悪い。そんな彼も普段は「ウーイッグのお姉さん」カテジナに憧れるタダのお年頃の子供。しかしひょんなことからベスパのMSを奪い、彼らに反抗してしまったことからリガ・ミリティアに手を貸すこととなる。普段は思い込みが激しく、男女間のことにいささかウトいただのジャリなのだが、家に図書館があるせいかなまじ頭が良く、大人たちからは「頭デッカチ」と呼ばれることもある。偶然なことに――というより運命的に両親はリガ・ミリティアの幹部。ちなみにコミック版の彼はといえば、お調子者で案外おバカさん。
「ガンダムッ!!」
シャクティ・カリン
カサレリアに住む少女。本人悪気はないのだが常々災厄を持ち込んでくるかなりの疫病神。本名をアシリア・カリンといい、ザンスカール帝国の女王の娘である。母同様に戦いを嫌い、ベスパの悪行を止めるために叔父・クロノクルに幾度となく説得を試みる。一方ウッソたちリガ・ミリティアはといえば案外そのせいで敵艦を沈めるのに躊躇しており、多くの視聴者からはコイツこそ戦いを広げる元凶とまで思われていた。それでいて本人にはまるでその自覚がないため、ニナパーやカテ公以上にタチが悪いっつーか俺は前記二名は案外好きで、コイツばかり腹が立って仕方がない。何やねんコイツ。
「カ…カテ公!!この野郎あんだけ悪事働いといてまだ生きてたか!」
マーベット・フィンガーハット
ガンダムを任されていた女性パイロット。その腕前はシュラク隊以上・ウッソ未満といったところ。寿司のお気に入りとして知られる彼女、以前はオリファーとの交際歴があり、その彼が結成したシュラク隊が女性隊員ばかりなのにちょっとジェラシーを感じているらしい(それでも後に彼の子を身籠もることになるのだが)。戦場では色違いのゾロアットを駆り、敵を騙して斬るわ斬るわ。マケドニアで偽装結婚式を挙げるが、直後オリファーが戦死したため、それが結局本当の結婚式となってしまった。戦後は大きなおなかを抱えてカサレリアの「お母さん」となる。
「私って、厭な女になってる」
オデロ・ヘンリーク
ウォレンと共に焼け出された戦災孤児。ウッソの家に食糧求めて忍び込んだことからストーリーに大きく関わるようになる。子供たちのなかでは常にリーダー格として活躍し、トマーシュが現れるまではまるでジャイアンだった(ジャイアン同様、仲間思いではある)。その後はオリファーに弟子入りし、エリシャさんに少しでもいいトコ見せようとウッソを目標に奮励努力(それでも「兄貴分」を名乗っているあたりが可愛らしい)。どことなくエヴァの鈴原クンを思い出すのだが、当然こちらのほうが先である。最後の最後でカテジナに敗れて戦死、正直なぜ彼が死なねばならなかったのか全く理解に苦しむ。
ウォレン・トレイス
オデロと共に焼け出された戦災孤児。子供のクセにヨレヨレながらもスーツで固めている。ハイランドのマルチナさんに惹かれるが、まだ子供なせいか妙に頑なで、結局仲良くなることはなかった。花を贈っても怒鳴られる始末。しかしメゲるなウォレン、死に別れになったオデロたちとは異なり、まだこれからがあるぞ。ちなみに緊張すると熱を出すという特技を持っており、そのお陰で敵兵をやり過ごしたりもしている。戦後はカサレリアに住むが、マルチナとは仲良くやっているだろうか?
「おっかさんが欲しい〜」
スージィ・リレーン
オデロと共に焼け出された戦災孤児。いつもシャクティと一緒にいる。子供ながら活発に炊事洗濯赤ん坊のおもりをこなし、大変重宝がられていた。ブルーベリージャムが好物の可愛らしい少女。明るいのが取り柄の彼女だが、ビームローターの音を聞くとヒステリー気味になったり、ギロチンの光景に気を失うなど、戦争から受けたトラウマがある。行方不明の姉がいるらしいが、本編に登場することは遂になかった。
カルルマン・ドゥガートゥス
カテジナがウーイッグで連れてきた、母を亡くした赤ちゃん。シャクティとスージィが一緒になって世話をしていた。まだ歯も生えそろっておらず、言葉も喋れずハイハイしかできない。どうやら人間レーダーとしての素質があるようで、ファラの鈴の音を感じてはしゃいでいた。エンジェル・ハイロゥ攻防戦の際、言葉を喋ってかつ立てるようになる。きっと今も、たまに転がりながらもあちこち歩き回っていることだろう。
フランダース
カサレリアはシャクティの家で飼われている番犬。ときにタダの犬とは思えないほどの知能と行動力を示す。普段はカルルの遊び相手となっていた。シャクティに高圧的な態度で迫るクロノクルに牙を剥きだして怒りを表すが、撫でられるとすぐに懐いてしまった。匂いがあるのだろう。ノーマルスーツを着せられる犬、第一号である。
ハロ
シリーズ中、一番口数の多いハロ。アムロの死後50年以上も愛されたシリーズの、その長寿っぷりが伺える。しかし初期のモノと比べると大幅なチューンナップ施されており、戦闘アドバイスだけでなく、体当たりして実際に戦ったりもする。宇宙に上がった際、トマーシュによって更なるパワーアップを施された。シャボン玉にて幻影を作り出すギミックも搭載されている。
「何で女だ?」
トマーシュ・マサリク
ハイランドの子供たちの中で最年長、そして最も優等生タイプの少年。この小憎らしいハイランド家族、なんでネスやタシロよりも優先して紹介されているのかが不思議(まあ出番が多いからなんだけど)。当初は大した活躍もしていなかったが、オリファーのもとオデロと共にガンブラスターのパイロットとなり、グッと出番が増える。戦後は他のハイランドの子供たちと共にカサレリアに住んだ。
カレル・マサリク
ハイランドで暮らしていた子供の一人。トマーシュの弟として、兄譲りのシッカリ者ぶりを見せた。エリシャ&マルチナ同様、この兄弟ソックリである(学級委員的な憎たらしさも同様に)。兄がMS操縦に才覚を現したのに対して、彼のほうはシャトルの操縦に才能を発揮。後方に居るせいか物事を客観的にみることが出来たため、よくウッソの先走りを止めていた。
エリシャ・クランスキー
ハイランドから来た少女で、マルチナの姉。オデロが一目惚れした娘でもある。カレルと共にシノーペ、ホワイトアークを器用に操り、ウッソたちの後方支援をこなしていた。マサリク兄弟同様、石橋を叩いて渡る慎重さを持つ。オデロから迫られており、当初は拒んでいたが徐々に受け入れていった。イルカのペンダントで二人の仲は急激に近付くも、カテジナと戦って敗れた彼の死を感知し、「オデロが死んじゃったよぉ!!」を叫んでいる。若干のニュータイプ能力とでもいうべきものを見せていた。戦後はカサレリアに住まう。
マルチナ・クランスキー
姉・エリシャに比べて数段性格のキツいハイランドの子供。アイネイアースの雑用などで活躍、地球に降りてからはその不潔さに悲鳴を上げるだけの特に意味のないキャラクターに成り下がる。「熱出し繋がり」のウォレンに好かれるが、オデロを受入れたエリシャのような寛大さはまるで見せず、ただ子供っぽくわめき散らすだけだった。ホワイトアークにおいては姉と共にオペレーターを勤め、戦後も姉たちと共にカサレリアに住まう。
オイ・ニュング伯爵
東欧で活動するリガ・ミリティアの総大将で、カミオン隊を指揮。「伯爵」と呼ばれる紳士で、仲間からは多くの信頼を集めている。ウッソをガンダム乗りとしてスカウトしたのもこの人。実はかつてアメリアに住み、連邦の下でマハの活動をしていたらしい。カテジナと共にクロノクルに拉致され、ファラの手によりマルガレーテ広場でギロチンに架けられる。自白を強要する拷問にも屈せず、最後の最期まで動揺することはなかった。帝国に対し毅然とした態度で臨んだ大人物。
ロメロ・マラバル
カミオン隊においては最も目立っているおじいさん。主にメカニックを担当、かつてはサナリィにいたらしく、その際はMS開発を主として手掛けていたらしい。連邦からベスパ、そして謎に包まれたリガ・ミリティアの組織とあらゆることの事情通だが、若い者に対しては口うるさい。歯抜けの禿げ頭、どこかのどかなその口調が作品を田舎っぽいものに感じさせた。その後リーンホースJr.特攻の際は「昔とった杵柄を見せてやる」と自らボロボロのガン・イージに乗って甲板で迎撃、しかし本当に「砲台」くらいにしかならなかったようで、あえなく死亡した。
オーティス・アーキング
カミオン隊のメガネの老人。一応は医療面担当だが、実際には整備でもオペレーターでも何でもこなす。サナリィに所属していた過去をもち、特にMSのエンジンに関してはスペシャリスト。サナリィ繋がりで考えると、彼の場合反ザンスカールというより反ベスパであろう。Vガンダムの開発にも大きく携わっており、そのためか連邦軍人の前でも臆することなくエンジェル・ハイロゥの解説を行っていた。どうやら神父の心得もあるらしく、マケドニアの式では進行役まで勤めている。
レオニード・アルモドバル
主にメカニックとして活躍する、カミオン隊のおじいさん。たまに医療面に才能を見せることもあったが、ロメロのMS乗り同様、「昔とった杵柄」程度のものなのだろう。オイ伯爵の処刑後は隊の実質的リーダーを勤め、ジンジャハナムを補佐したほか、ウッソにイロイロと「大人の事情」というものを教えていた。どことなくヅラっぽい髪形だが、エンジェル・ハイロゥ攻防戦に際しては覚悟の上でロメロと共にボロボロのガンイージで出撃、「やるんなら思いっきりやってくれ!!」と叫んだのち名誉の戦死を遂げる。次の時代に向け、大人の責任を命を以って果たした英傑。
ロベルト・ゴメス大尉
顎の大きな艦長。もとはただのグータラ軍人で、リガ・ミリティアの協力にも消極的。昼寝のような自分たちの艦隊勤務を邪魔されてむしろ迷惑と感じていたが、ウッソという人の革新を見ていらい進むべき道を見付け、リーンホースの艦長をかって出た。ちなみにこのご縁、リガ・ミリティアが輸送船を欲して彼に頼みを持ちかけたことに始まる。初回は慌てまくりだったが以降は肝っ玉も据わり、その発言力はジンジャハナムを凌ぐほど。しかも実力のほうもナカナカのもので、カイラスギリー艦隊を破るというのは並の根性ではない。最期はエンジェル・ハイロゥ攻防戦において決心、艦をアドラステアに突っ込ませ死んだ。ちなみに声優は役者さんらしい。
「遅かったなァ!!」←コレ、めっちゃカッコよろしいで
オリファー・イノエ大尉
Vガンダムの予備パーツを持ってカミオン隊に合流した、シュラク隊の隊長。女性だらけの部隊を指揮、恋人・マーベットから顰蹙をかっていた色男である。まさか何も無かったとは言わせない。ジュンコとの関係が疑わしいが、偽装ながらもマケドニアにてマーベットと結婚式を挙げた。普段は真面目で責任感が強く、オデロたち新兵の教育係までかって出ている。モトラッド艦隊の足を止めるため、前輪に特攻を掛けて戦死。感極まって(誤用)というか、思い余って(これまた誤用)の行動だろう。私設軍隊にありながらも軍規や修正にはこだわる、規律ある立派な人物であった。
「女には教えたくない快感だ」
ジュンコ・ジェンコ
紫の長い髪をもつ、シュラク隊の準リーダー。オリファーとの関係が噂される。彼が合流した直後彼女もカミオン隊に入り、宇宙に上がった後もカイラスギリー攻防戦に参加。姉御肌で猛々しい、それでも後輩の面倒見は良く、腕のほうもナンバーワン・パイロットとして活躍した。しかしどこか死に急ぐような気配があり、彼女を慕うウッソやライバルたるマーベットからは度々そのことを指摘されている。しかしビッグキャノン発射寸前、それに取り付けられた爆弾を解除しようとしたところ、爆発に巻き込まれ死亡。
ジン・ジャハナム
ガウンランドでリーンホースと合流した、数名いるジン・ジャハナムの中でも恐らく最低のタヌキオヤジ。軍人なのに戦いと負傷を恐れ、無意味に部下たちを怒鳴りつけていたが、それでもなぜか憎めないキャラクターだった。続けてリーンホースJr.の艦長にも歴任しているが、その実質的役割はゴメスが担っていた。調子の良い、ただ俗っぽいだけの男だったが、最後の最期で特攻というオイシイ役どころを貰っている。
「やだコレぇ〜!?」
ミューラ・ミゲル
共働きの家庭にあり、夫婦揃って軍隊で戦う異様な母さん。実はその息子も実はリガ・ミリティアのパイロットという、今まで気付かなかった不思議。V2ガンダムを設計し、月でベスパに逮捕され、アドラステアに囚われた。「自分の体重すら街を潰す重みになっている」ことを嘆いていたが、ウッソたちが助けに現れるや内部から艦内を爆破。脱走あと一歩前までこぎつけるも、ウッソはあろうことか実の母よりも「寝返り特権パスポート」を持ったアホのシャクティカリンを選び(爆死させちまや良かったのに)、ミューラはといえばゴズの人質に。リシテアに轢き殺され、首だけがウッソのもとに渡った。ウェッ。
ハンゲルグ・エヴィン
「真なるジン・ジャハナム」にして、実はウッソのお父さん。連邦に取り入ってムバラクを説得、ジャンヌ・ダルクの艦隊を対ベスパ戦に駆り出した。組織創設以来のメンバーであり、事実上の指導者。まだウッソが小さい頃から彼にイロイロな技を仕込んでいて、将来どうにかして戦わせるつもりだったらしい。エンジェル・ハイロゥ攻防戦ではシャクティを本当の敵として認識、殺しておくべきだと直感していた。――さすが。その後はムバラクと共に前線指揮、艦の特攻が決まると自らは単身脱出したとも、あるいは共に戦死したともいわれている。ちなみに若い頃は引越公社の用心棒をしていたとのこと。
クロノクル・アシャー中尉〜大尉
女王の弟でありながらも出世は遅い、極端に下積み生活の長い青年将校。あるところには王様の息子というだけでスタート地点が大佐という親の七光な人もいたというのに、彼の場合は自分よりも階級の低い者に部隊の指揮を執られることもあった。後にその苦労が報われてモトラッド艦隊の提督に任命されるも、「女連れ」であることから世間の見る目は以前より落ちている始末。エンジェル・ハイロゥ攻防戦においては艦を出て単身出撃するも、長年のライバル・ウッソに敗れ、かつ最期はエンジェル・ハイロゥの崩壊に巻き込まれることで首を折り、絶命した。結局カッコイイのは声だけだったと思う。ちなみに彼もまたキシリアよろしくのフェイスマスクを愛用しているが、これは「地球の埃っぽさ」を嫌うが故のことである。
「やったな白いヤツ……!!」
カテジナ・ルース少尉〜中尉
ガンダム史における「最強最悪のヒロイン」の名を欲しいがままにする天下無敵の悪党。でも大好き。第一形態と最終形態のギャップが最も激しいキャラクターでもある。当初は主人公が憧れるただの清楚なお嬢さん、リガ・ミリティアの老人たちに出会うもその活動には共感できずにいる潔白さを持っていたが、敵にさらわれたのを機に寝返り、相棒クロノクル共々幾度となくウッソの前に立ちはだかる。極端に視野が狭いのが特徴で、私情に様々なイイワケを付けてはそれを隠そうと叫び声を上げていた。そしてその後も多くの血を吸い命を吸い、両の眼はウッソによって潰される。戦後はカサレリアに舞い戻り、シャクティに故郷ウーイッグへの道を尋ねた。その因果応報を体現したような後姿に、彼女は涙する。ちなみに文庫版の彼女はスタートから最早悲劇で、ウーイッグへの空襲の際に酷い火傷を負って大手術を受けていた。富野ガンダムの法則、「不幸なキャラクターは徹底して不幸」。
「とうにオカシクなっている!!」
ファラ・グリフォン中佐
タシロ麾下のイエロージャケット最高指揮官として、ラゲーンに居を構える態度のデカイ女性士官。タシロとは恋人(愛人?)関係にあり、キツイ性格で部下たちに恐れられていた(それでもメッチェなど「可愛い部下」に対しては優しい一面をもっていた)。しかし東欧制圧まであと一歩というところでギロチンでオイ伯爵を処刑するという失態を犯し、そのためカガチから宇宙に呼び戻され、タシロの手で宇宙漂流刑に処されことに。しかしタシロは法文の中の「漂流中に助けられれば刑が帳消しになる」という条目の裏をかき、彼女を助け出し再登用。だが当の彼女はといえば、三日にわたる恐怖と孤独のせいで完全にガイキチ化していた。もはや何者も手の付けられなくなったファラ、バンダナをくくり付けた「ギロチンの鈴」を鳴らしてウッソに迫る。
「優しいな……貴公は」
マリア・ピァ・アーモニア女王
ザンスカール帝国の女王。幼きおりに両親とは死別、クロノクルと共に食うや食わずの生活を送るアルバニアンの遊び人に過ぎなかったが、アシリアを身籠もってから奇跡のチカラに目覚め、偶然人助けをしてしまう。結果それに目を付けたカガチに利用され、党のシンボルとして女王に奉り上げられてしまった。心の底から人々の平和と安らぎを望み、カガチの血の粛清、地球侵略は仕方なしに認めているに過ぎず(しかも想像力が乏しいため彼の言葉を全て間に受けていた)、しかしそれでもあくまで「象徴」に過ぎないため、逆らうことなど出来はしないだろう。最期は彼女のチカラを利用しようと企むタシロにさらわれ、そして射殺された。その遺体はウッソによって焼かれ、宇宙の塵と化す。ちなみにマンガ版の彼女はマリア・アモーネスを名乗っていたが、どうも誤植のような気がしてならない。
