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機動武闘伝Gガンダム

ガンダムファイト第13回大会

レビュー

ある種、『V』なんか足元にも及ばないほど平然と「ガンダム潰し」をやってのけた作品。なぜか宇宙にある日本列島は、初見のときには不思議でならなかった。ストーリーのほうも型破りで、各国のどこか曲解された文化を武器とするガンダムたちは、これまた初見のときは不思議でならなかった。たとえて言うなら「ガンダムだらけの大運動会」である。しかし『Z』のようにMSばかりやたら派手でストーリーが支離滅裂というワケではなく、主人公とそのライバルである師匠との間で繰り広げられる宿命の戦いは、ガンダム史上に残る名勝負として、ストーリーの大きな支柱となっている。「今までのタイプのガンダム」に飽きた方は、絶対に勧めるこの一本。ちなみにストーリーは、恐らくは超未来が舞台と思われる。戦争回避のために仕組まれた一対一のガンダムバトルは、その勝利国に4年間の権力を与え、世界の主導者となることを許すのである。もう無茶苦茶だが、しかしそこが面白い。

ガンダムファイター

各国家の命運を背負って立つ、優秀なガンダムファイターたち。その中でも優れた4名がシャッフル同盟たることを許され、代々国家間の平和を守り続けている。しかし今回はデビルガンダムという脅威に際し、新たなファイターがその地位を継承。以下のファイターたちもそれに従い、デビルガンダムを粉砕した。

デビルガンダム軍団

ミカムラ博士とウルベ少佐が結託。今回の事件を巻き起こし、博士の子・キョウジがそれに取り込まれ世界を混乱させる。一方マスターアジアは地球の再生を願い、ウォン香港首相は欲望の為それに便乗。両名の死後は、ウルベによって戦渦は更に拡大された。世界中のガンダムファイターによって鎮圧される。/p>

ドモン・カッシュ

特務兵・工作員 ネオ・ジャパンのガンダムファイターにして、本作の主人公。モテ系。クールかつ無愛想にみえるが根は優しく、粗暴な態度は照れ隠し。正義感も強く、弱い者イヂメは絶対に許せない。勉学の家系にあって一人家を出て、10歳の頃から東方不敗の下で修行。「キングオブハート」として家に戻るが、意気揚揚として帰った彼を待ち受けていたのは家族全員の悲劇であった(兄はお尋ね者、母は死亡、父は冷凍刑)。彼はガンダムファイトに出る一方で兄を捜し続けており、それが彼のコントラストの濃い部分となる。繰り返される戦いにおいて数々の仲間を得て、遂には涙を呑んで暴走した兄を撃破。それに激怒した恩師・東方不敗をも倒し、彼はとうとう優勝者となった。直後、家難の元凶ウルベを倒し、愛するレインとの一体化を図るデビルガンダムを、あの「ラブラブ天驚拳」によって撃滅せしめ、彼女を救出する。

レイン・ミカムラ

副官・補佐官・侍従 ドモンの補佐役として付き添っている、ネオ・ジャパンのクルー。彼女の父はドモンの父の同僚にあたり、その都合上幼き折りより関わりがあった。医師の資格も持つことから、サポート要員にも優先的に選ばれたものと思われる。性格は明るく行動的、そのうえ世話好き。しかし沈みだすと下限がなく、お互いの父の事情から、「自分とドモンは離れたほうがよい」とまで落ち込むことも。ちなみに資料によれば、看護婦やらシュバルツのマスク(?)やらとかなりのコスプレ好きらしい。ドモンに好意は抱いているものの、さきの理由やら彼の優柔不断さからかハッキリとせず、結局彼女は彼のもとを去る。ウルベに捕らわれて、デビルガンダムの生体ユニットに利用されるも、ドモンによって救出された。

チボデー・クロケット

特務兵・工作員 ネオ・アメリカのガンダムファイター。ダウンタウンに生まれ、ボクシングの腕だけでチャンピオンに上り詰めた貧民街の英雄。スカウトされたあのギャルたちも、ここの不良グループの出身である。100連勝という誇るべき記録をもち、アメリカン・ドリームを見事に体現。しかも性格も爽快で、自信家ながらも明るく楽天的、そのうえ正義感も強い男の中の男。ドモンは、ミケロの次に彼と対決。勝利こそ逃したが、米軍の暗躍を許せぬ潔さを民衆に認められ、再戦を誓う。後にDG細胞に感染するも、クイーンザスペードによって助けられ、その紋章を継承すると、バトルロイヤルにおいてグランドガンダムを撃破。しかし傷は大きく、結局優勝は逃してしまった。その後は、他のメンバー同様宇宙に赴き、ドモンを助けてデビルガンダムと交戦、救世に貢献した。ちなみに弱点はピエロ。

サイ・サイシー

特務兵・工作員 ネオ・チャイナのガンダムファイター。「少林寺の再興」という大望を掲げるミスター味っ子、得意料理はチャーハン。性格は明るくお調子者にして表情豊か、しかもよく喋るが、闘いの際には見事な棒術を披露する。リングを離れると失敗も多く、少林寺から二人の老目付けが送り込まれているのもそのせい。ドモンと戦い友好を深めるがDG細胞に感染、しかしクラブエースによって助けられ、その紋章も我が物とした。後にアルゴと共にヘブンズソードと交戦、この撃破には成功するが、傷は大きく優勝は逃している。デビルガンダムとの戦いに際しては復活、宇宙に立ち戻ってドモンのもとに馳せ参じた。

ジョルジュ・ド・サンド

特務兵・工作員 ネオ・フランスのガンダムファイター。名門サンド家に生まれ、騎士として祖国とお家の名誉のために戦っている。自信家にしてキザな性格、騎士道を重んじるため女性には親切だが、それがどことなく鼻につくタイプ。しかし彼ら一門は民衆のために敢えて地上に残ったという名誉ある家柄で、マリアルイゼという可愛い恋人(?)の存在もそれがご縁。一時はDG細胞感染という憂き目をみるも、ジャックインダイヤによって命を救われる。その後はバトルロイヤルにおいてグランドガンダムと交戦、撃破するも、このときの負傷により優勝を逃した。その後はデビルガンダムを成敗するため、ドモンのもとに馳せ参じている。

アルゴ・ガルスキー

特務兵・工作員 ネオ・ロシア代表のガンダムファイター。以前は海賊の頭領として宇宙を暴れ回っていたが、捕らえられて自由を失う。ネオが付こうとロシアはロシアだったようで、こんなアウトローな彼ですら、力さえあれば国際的な祭典に出ることが許されており、悪党の彼にもプライドはあったようだが、「部下たちの釈放」という条件を付けられては、従わざるを得まい。政府側も彼を全く信用していないようで、ビームの手枷に、胸には小型爆弾と、絶対に逃げられない仕掛けを施している。スタミナ重視型にしてゴツイ、性格も冷静にして無口、当初は目的のため仕方なしに戦う彼だったが、ドモンと出会って変わる。そののち一時的にDG細胞に感染するが、ブラック・ジョーカーにより救われ、後にその紋章をも継承している。四天王の存在により優勝は逃したものの、ドモンを助けてデビルガンダム撃滅に協力した。

シュバルツ・ブルーダー

特務兵・工作員 ネオ・ドイツ代表のガンダムファイター。ゲルマン流忍術を使う仮面の戦士で、その実力はドモンを遙かに上回る。度々彼の前に出現、叱り倒してわずかに褒めて、そしてどこへとなく消えてゆく極めてミステリアスな存在。果してその正体はといえば、ドモンの兄・キョウジが、最後の力を振り絞って作りだしたDG細胞製のアンドロイドで、彼がこんな小細工をしている理由はただひとつ。ドモンを鍛え、デビルガンダムを倒させることにあり、自らの不覚を清算することであった。そしてバトルロイヤル、デビルガンダムの動きを止めた彼はドモンに対して「自分を撃て」と絶叫、機体もろとも吹き飛ばされる。ちなみに機体の中に残された遺体はキョウジの姿ではなく老人の姿で、結局これが本物のシュバルツだったのだ。

アレンビー・ビアズリー少尉

特務兵・工作員 ネオ・スウェーデン代表のガンダムファイター。一言でいえば「割り込み型のヒロイン」。元々ファイターとなるべくして育てられた少女で、幼少のおりより訓練を受けてきたため、その実力は天才の域。しかもファイトそのものは何よりも好きというバトル野郎で、ただ唯一、「国家のために戦わされること」に嫌悪感を抱いているだけである。そしてその根底にあるものはあの「バーサーカーモード」であり、彼女の人格をも豹変させるあのシステムは、視聴者目にもある種反則。ドモンと友好を深めていたが、ウォンによってDG細胞を移植され、デビルガンダムのもと戦わされてしまう。これはレインによって助けられ、その後は細胞も除去。ガンダム連合に参加し、あのセーラームーンガンダムを用いてデビルガンダム討伐に赴いた。ちなみに趣味は映画鑑賞。メカにも強い。

ナスターシャ・ザビコフ

副官・補佐官・侍従 ネオ・ロシアの軍属で、アルゴとその一味の監視役を勤める女監督。当初は国益のことしか考えない、冷徹で軍一辺倒な性格だったが、「仲間のために戦う」アルゴに惹かれると同時に、傲慢な軍部に嫌気が挿して改心。その後は彼と共に勝利を得る決心を固め、デビルガンダムとの戦いにおいては宇宙海賊一味を解放、ガンダム乗りたちの戦いをサポートした。ちなみに彼女は意外とオシャレさんな人物で、クールな軍服だけでなくチャイナドレスまで着こなす。しかし背が高いため、ヒールは低いらしい。彼女もまた、アレンビー同様思わぬところで人気が出てしまったヒロインの一人。

キョウジ・カッシュ

技術者・技術士官 かつてはネオ・ジャパンの技術者として、父と共にアルティメットガンダムの開発に携わった青年。しかし軍がそれを奪おうとしていることに気付くや、完成直前ながらも機体ごと地球に脱出。その際のショックが原因で暴走を招き、キョウジを生体ユニットとして取り込んだ。消えゆく意識の中、彼は最後の力を用いて分身・シュバルツを生成、当人の意識は消滅し、機体の一部となるも、その後はシュバルツがドモンを助け、彼を鍛えてデビルガンダムと戦わせることで、彼なりの贖罪を果すこととなる。デビルガンダムのせいで狂人と化しており、いつも「フッフッフッ、ハッハッハッ」と笑っている。度が進めばレインもああなっていたのだろうか?

ウォン・ユンファ

財界・企業要人 丸いグラサンのいかがわしい青年。いつも笑顔を絶やさずに、しかし裏では内海さんのようにイヤラシく暗躍。若くしてネオ・ホンコンの首相の座に着き、前大会の優勝により今次大会では実行委員長を勤める。しかしそれに乗じてデビルガンダムを動かそうと画策、機体をして世界を我が手に収めようと企んでいた。やっとのことで復活までこぎ着けるも、新シャッフル同盟により野望は潰え、自らも馬に蹴られて死んじまう。チョコレートが大好きという愛すべき不思議キャラクターながら、その素顔は凶悪だった。ちなみに商才には恵まれていたらしく、ホンコンという土地柄からそちらの面での才能が認められての今の地位らしい。地元には私的に店を構えている。太っとい眉毛は野心満々、武術の心得はないが、策謀家としてもザンピン。

ウルベ・イシカワ少佐〜大佐

軍幹部・高級将校 実直にして一本気、古風な軍人を演じる濃い面構えの男。顔半分を覆う銀色の仮面をつけているが、これはDG細胞に感染した醜い素顔を隠すため。ネオ・ジャパンに所属、前大会においてはガンダムファイターとして準決勝まで勝ち進み、東方不敗によって倒された。その後は開発局へと転出、隠された野心を露とし、ミカムラ博士と共謀。カッシュ博士からアルティメットガンダムこと後のデビルガンダムを奪おうと画策するも、取り逃がした上に自らはDG細胞に感染してしまう。ここから先が彼の恐ろしいところ、カッシュ博士を冷凍刑に追い込み、ドモンをガンダムファイターに任じ、彼にはアルティメットガンダムの捜索を依頼。ウォン・東方不敗といった「デビルガンダム一親等組」が世を去るや、自ら機体を動かし世界を狙った。ドモンによって倒される。

素晴らしきヒィッツカラルド

ゲリラ・テロリスト Gガンダム今川氏の監督作品「ジャイアントロボ」に登場する、有名な悪役。BF団幹部・十傑集の一人にして、指パッチンで真空波を作り出す能力を持つ男。「第三のサンプル」求めて梁山泊に侵入、一帯を火の海にし、さらには迎撃の李忠ら多数のエキスパートを散々に切り裂いた。直後、不死身の村雨をも撃破。大作に迫るが、銀鈴のテレポート能力で岩に挟まれたところを、同僚のマスクザレッドによって殺される。実はもっと先まで生き延びて、中条長官と一大決戦をやらかす予定だったらしく、コンテまで切られていたというが、時間の都合でああなってしまったらしい。ちなみに登場は佳境の六話だが、監督曰く「指パッチン」という構想自体は二話頃から存在していたとのこと。技の「素晴らしさ」と併せて、テーマ曲(?)「壮絶!梁山泊エキスパート戦」も素晴らしい。余談ながら、モデルはバビル二世に出てくるヨミの偉い人だという。
「今日は特別でね。もう一人来てるんだ」

東方不敗マスターアジア

ゲリラ・テロリスト ガンダム史上最も「濃く」、そして愛された男。「ガンダム・ベストヒール」と聞かれれば、シャアか彼の名前がまあトップに挙がる。格闘家として流派東方不敗を創設、シャッフル同盟の一員にも数えられる彼は、前次大会においてネオ・ホンコン代表となり、見事に優勝。この事で名実ともに最強の男となるも、それに到るまでの地球の荒廃ぶりに愕然し、誤った道を歩きはじめることに。「誰も止められないような強者が暴走するとどうしようもない」という好例だ。結果彼は人類抹殺を掲げてデビルガンダムを保護、自らは天下を狙わずに覇道を進む。しかし、ドモンによってデビルガンダムは倒されてしまい、諭す彼の言葉をも黙殺した弟子に挑戦するが、長きにわたる闘病生活の末、こちらの身体は既にボロボロで、激戦の末に遂には敗北した。弟子が師匠を越え、自らの過ちを正すに到ったこの状況を喜び、暁に死す。ちなみに得意技は布を用いたもので、他の舞台ではジェガンを相手に暴れ倒したこともあった。
「見よ!東方は赤く燃えている!!」