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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

シャアの反乱

レビュー

アムロとシャアとの間に決着がもたれる記念すべき作品。TMN(当時はNetwork)のどこか切ないエンディングテーマが印象に残る。当時は同時上映の『SDガンダム』が人々の笑い(今となっては嘲笑)を誘ったらしい。この作品以降、彼ら宿命の二人に関するオフィシャルな作品は登場しておらず、これにまつわるガンプラの出来も素晴らしいことから、今でもそのファンは根強い。ちなみに時間枠が決められているせいかあまり実験的な試みはされず(初めて3Dアニメが使われたことは画期的だが)、MSのイメージはほとんど初代のものに還元、ストーリーも主に宿命の二人にだけスポットが当てられ、シンプルにまとめられていた。そういえばハサウェイにクェス、ギュネイにナナイと、皆その原動力が色恋沙汰から来ているのもこの作品の特徴ではないだろうか。ストーリーのほうは以下の通り。戦争難民のためのコロニーであるスゥイート・ウォーターをシャアが抱き込み、冒頭にて連邦本部に向けて隕石が落とされる。一方連邦側は一年戦争の英雄アムロやブライトを中心としてそれに対処、地球を完全に寒冷化させるために来るであろう第二撃目の隕石に備えるべく、立ち上がった。

地球連邦(ロンドベル)

バウアーの支えにより、0090、ブライト大佐の指揮の下に発足した外郭新興部隊。シャアに対抗するために組織された部隊だが、事態によってはエグムの鎮圧などシャアと直接繋がりの無い事件も請け負う。パイロットの練度も高く、構成員には英雄アムロ大尉も含まれている。アクシズ投下を巡る戦いでネオ・ジオンを降した。

再興ネオ・ジオン

シャアが設立した、正統なるネオ・ジオン。ハマーンが興したものとも、一部組織としては重複する部分がある。0090、スゥイート・ウォーターに入ると、0092、シャア本人が連邦への攻撃を示唆。0093、フィフス・ルナのラサへの投下をして戦端は開かれた。対する連邦側はロンド・ベルをしてこれに対処。アクシズ投下を巡る戦いにおいてシャアが行方不明となると、反乱は終息に向かった。なお、シャアとの関係が噂されるエグムはスゥイート・ウォーターを拠点に活動。グリプス戦役で半壊したエゥーゴを離反した、親シャア主義のテロリスト集団である。

チェーン・アギ

副官・補佐官・侍従 νガンダム付きの技術士官で、アムロのサポート役。スカート付きの軍服がステキ。仕事上のみならず私人としても彼を慕い、アムロのために奔走。突然の事変によりガンダムの納期を繰り上げられたAE社をせっ突く。その後も彼を立派に支え、サイコ・フレームを渡すために直接的な戦闘員でもないのにあろうことか最前線へ。壊れかけのリガズィで出撃するという、決死の暴挙にまで出ている。命懸けで届けようとしたこのサイコ・フレーム、これのお陰で彼女はレズンの乗る青ドーガを撃墜するのに成功していた。アムロを視界に捉える前にハサウェイを狙うクェスを狙撃。彼を守るも、逆上したハサウェイによって命を奪われてしまう。人はこれを恩を仇で返すという。
「そりゃあ、そうですね!」

ケーラ・スゥ

一般兵・パイロット ロンド・ベルに所属する女性パイロット。隊のなかでもアムロに次ぐ実力を誇っており、彼不在の際には隊長代理をも勤め、彼がνガンダムへ乗り換えた際にはお古のリガズィを貰ったりもしている。実は歴戦のメカニックマン・アストナージと恋仲にあり、アクシズへ向けての出撃の際には彼と一緒にサラダを食べる約束をしていた。しかしギュネイと交戦、モニターをやられて視界を失ったところをノーマルスーツで捕らわれ、そしてギュネイは彼女を人質にアムロを恫喝、νガンダムを明け渡すよう通告するが、彼のファンネルの勘が良すぎたために誤射。哀れ彼女は目の前で握り潰されることに。遺体にすがろうとするアストナージを、その惨状から同僚たちは止めた。直後、彼女を追うようにアストナージも戦死している。
「愛してるよ」

クエス・パラヤ

ニュータイプ・強化人間 アデナウアーの娘で、ニュータイプに興味を持つあまりインドで修行までしてしまった女の子。性格が極端に悪いため(というか思い付きで動く自己中キャラなため)存在自体に賛否両論あるヒロインだが、父親欲しさにシャアのもとへ渡ったというのはどことなく可哀相な気もする。父に付き添って来たラー・カイラムの中でアムロと出会うも、チェーンのせいで彼を私物化(?)できないと知り、友人・ハサウェイを残してシャアのもとへ(「アンタこの船から降りなさいな」――ってンナ無茶苦茶な)。戦場ではニュータイプとして戦い、知らぬ間に父まで殺す大暴れをしていた。直感の趣くまま踊り続け、説得に現れたハサウェイでさえ「子供は嫌いだ」と拒絶。彼を消そうとしたが、チェーンによって討たれる。彼女の影はその後のハサウェイの人生を大きく左右、マフティー事件の遠因はこの子にこそあるのかも知れない。
「君を守りたいこの気持ちは本当だよ」

ギュネイ・ガス(グラーブ・ガス)

ニュータイプ・強化人間 ニュータイプ研究所で作られた、比較的精神の安定した強化人間。思い込みが強かったり、自信過剰だったりするのは元々ああいう人間だったのだろう。クェスに好かれているからという軍人らしからぬ幼稚な理由でシャアをライバル視し、そのためにνガンダムの捕獲を試みる。手柄によってシャアを越えんとするが結局は失敗、人質の敵パイロットを握り殺してしまっている。それでも「コイツ悪党!」と思わせなかったのは、彼のセリフと動機がどこか子供染みていたからだろうか。ガンダムを手に入れたところでどうしてシャアを追い抜きクェスを手に入れられるという考えに達したのかは不明だが、これこそ彼が強化人間であるいい証拠である。両親をコロニー潰しで失っており、恐らくそこらへんを突付いて強化したものと思われるが、本人は自分をニュータイプであるといって聞かなかった。クェスを援護するためアクシズ戦に参加、アムロの前に倒される。
「放熱板が何だってんだ!!」

ナナイ・ミゲル(メスタ・メスア)

技術者・技術士官 ニュータイプ研究所の所長を勤める傍ら、シャアの下で作戦士官までも精力的にこなすキャリア・ウーマン。シャアを慕い、常にその側に寄り添っている。一見自立した女性のようだが、シャアが能力だけを目当てにクェスを利用していることに気付かず、彼女に嫉妬するというどこか可愛らしい一面も持っていた。レウルーラのブリッジからアクシズ投下をサポートするも、指揮官としての彼女がシャアに私闘を諌め、逆に「男同士の間に入るな」と叱責を受けている。そののち彼の死(?)を察知、まるでニュータイプのようなことを口走っていた。ちなみにミューラ・ミゲルとの関係は定かならずも、企画段階にあった「シャアとウッソが血縁関係」という設定の名残といわれている。
「大佐…?」

レズン・シュナイダー

エース・ベテラン 新生ネオ・ジオンをまとめる、現場の指揮官。カスタムカラーのギラ・ドーガを駆り、ロンドベルをキリキリ舞いさせた。腕一本でのし上がってきたパイロットのようで、強化人間やニュータイプといった類を一切信用していない。またカッとなり易く、クェスの挑発にスパナで応じたりもしていた。シャアの陽動作戦に参加した際、サイコフレームを抱えるチェーンの機銃によって撃破される。彼女曰く、「ロンドベルなら鈴を鳴らしてりゃあいい」とのこと。
「アッハハハハハ!!」