「広めるサイト」を謳っているうちですが、これほどビッグな作品を今さら俺みたいなモンが広めてやる必要もないといえばないと思うのですが……。しかしながら、私の周りにも「タイトルは知ってるけど中身を知らないにょ」という人が結構いるので ( でじこ関係あれへんがな ) 。
これは由々しき事態ということで、「こんな良い作品を埋もれさせておくのは勿体無い !!」という単純な憤りと、いつもの 「データベース的なものを作りたい !!」という念が交わって、このサイトは作られております。ウチをキッカケに、一人でも新たな 「銀英伝」ファンが生まれれば、久川にとってこれ幸いでこざいます。ニンニン。
えーと、この 『銀河英雄伝説』 というのは、遡ること一年半ぐらい前、仕事先の店長にムリヤリ見せられたアニメです。まあ昔から興味はあったのですが、伝手で安く借りられる場所がありまして。14、18、19、20 巻とヘンな場所から借りたのですが、これがまた楽しいのなんのって。たまたまそのときのガンダムが SEED 推しだったので、すぐに飛び付きました。
俺の場合、ハマる作品には共通点がありまして。ビッタンコの作品は、途中から観ても何気に愛着が湧くんですね。よく、小説でもドラマでも 「最初から観ないと解らん」という人がいますが、俺が今までハマってきた作品ってほとんど第一回見逃してたり。つまり良い作品って、どの角度から斬り込んでもイケるってこってす。この銀英伝は、 18 巻を最初に観たのかな。でも、ぶっちゃけ「ありだ」と思いましたからね。19 巻で確信しましたけど。これは「ありだ」。
人生ほとんど食わず嫌いの俺にとっては、自分でも意外なほどに完食できまして。みなさんも、俺のとなり座ってちょっと喰ってみてもらえます ? ビデオ屋で全 28 巻を一本 300 円出して借りると 8400 円。うん、全然モトがとれます。もしそのお店に 100 円サービスデーがあれば 2800 円ですよ。うわあ、最高やあ。2800 円でこれが観られれば、もう何も言うことないです。原作本を買っても、ブックオフなら新書コーナー全 10 巻で 1000 円。「新品がええー」という方には徳間の文庫版がありますけど。「最近あんまし面白いアニメがない」という方で、まだ未見の人には絶対勧めるこの一作。つうか観なきゃ損です。
簡単に言うと 「銀英伝」とは、金髪の兄ちゃんとヤル気ねえ兄ちゃんとが「鼎の軽重を問われる」だ「人となりに反する」だと敵国民の公正と信義に信頼して戦争するメチャメチャかっこいい話です。――感動です !! 全世界が涙した長編スペース・オペラ、この夏観なきゃ絶対損。おすぎに代わって俺が勧めます。
ところで、銀英伝にはそのキャラデザのイメージから、「ベルばらちゃうんかい」という声もたまに聞きます。私も最初はベルばらかと思ってましたが、全然 SF 風味です。しかしタダの SF ではありません。飽くまで SF 「風味」であって、これはドラマを楽しむ作品のようです。あのベルばら的なイメージは、主人公とその相棒のルックスや礼装のカッコ、戴冠式の場面などが、やたら資料で使われることから生まれたものではないでしょうか。実は一徹のちゃぶ台返し同様、あんなシーン劇中チョロっとしか出てきません。ほとんど 24 時間、「蒸れるで自分ー」というくらい軍服着てます。ただし、主人公は男でベジータですが、相棒のアンドレはアンドレかも知れません。
このサイトは、他の数件の姉妹サイトからのリンクはあるものの、最初はまずガンダムサイトからのリンクですから。「広めるサイト」を謳っている以上、どんなガンダムファンが銀英伝ファンとの掛け持ちをしやすいか――。俺自身の経験を基に幾つかリストアップしてみましょう。
・ まだ銀英伝を観たり読んだりしたことがねえ
・ 最近の媚び系ガンダムが嫌いだ
・ ガンダムの政治ネタが好きだ
・ MSV やセンチネルが好きだ
・ ソロモン海戦やア・バオア・クー海戦のような大規模な攻略戦が好きだ
・ ソーラ・レイを常に撃っていきたい
・ 「閃光のハサウェイ」みたいなダーティな雰囲気が好きだ
・ SF の考証ミスでゴチャゴチャ言わない
・ 大河ドラマのような、尊大な台詞廻しが好きだ
・ 海外のホームドラマのような、小粋な台詞廻しが好きだ
結構守備範囲は広いんですけどね。あの雰囲気のせいで、ファンが付きにくかったりするのでしょう。ガンダムファンで、人間ドラマが好きという方には特にお勧めします。「モビルスーツだドッカーン !!」っていう方にはあんまり向かないでしょうが。
ただ、そもそもを言えばこの作品をガンダムと比較してはいけないんですけどね。なにしろ、銀英伝の持つエンターテインメント性――。一番美味しい部分・サビの部分は、 「人間のドラマ」にこそあるワケで、宇宙戦艦がモビルスーツに置き換わる物でもないでしょう。MS ・ ガンダムの 「主役」としてのカッコイイ感じはアニメだからこそ表現できたものですが、銀英伝の宇宙戦艦は別に特撮やドラマでも表現できたでしょうし、あの宇宙戦艦は銀英伝だけのものでもないし、 「主役」でもないし。
原作を指して 「これがアニメ化された喜び」を語ることはしても、アニメ化されたものを指して 「最高のアニメや !!」と言ってはいけないんですけどね。本当は ( きっと見る人が見ればイロイロと粗もあるし、素人目にも 「セリフ収まってねえなあ」と思うときもあるのですが ) 。ただまあアニメ版が一番入りやすいかなあと。一番 「銀英伝」の魅力が伝わり易いなあと。原作・アニメ・コミックとこの世には三種類の 「銀英伝」が存在してますが、感情移入のし易さ、お手軽さ等を考慮して私はアニメ版を推します。
しかし、それにしても内容知ってる人間少な過ぎでしょう。知り合いでも少ないんです。年代の差かなと思って検索掛けてみたのですが、ネット上でもあんまり活発じゃない ( 縛りがあるせいでしょうか ? ) 。ガンダム程とは言わないまでも、せめてスニーカー文庫的な人気はあると思ってたのですが、キャラ萌え人気ばかりが先行して、面白さそのものにはさほど言及されていない。何かの謎本にも書いてありましたが、 「もっと人気あってもええんちゃうか」と。
いや、売上的には相当なもので、新書版の見開きの再刷数が確かにそれを物語っているのですが――。ただ俺に言わせれば 「余韻はどうしたーッ ?!」( 大魔王バーン風 ) というか。いつかデッカイ打ち上げ花火があって欲しいという希望的観測から、このサイトは作られました。銀英伝万歳。アニメ版万歳。銀英伝よ永遠なれ。